外国語コンプレックスに悩む一学生が、どのようにして英語・ドイツ語・フランス語・チェコ語をはじめとする数々の言語をモノにしてきたのか、外国語入門書の決定版とも言える名著があります。
本日紹介するのは、東京外国語大学名誉教授、和光大学学長などを歴任した言語学者の千野栄一さんが書いた、こちらの書籍です。
千野栄一『外国語上達法』(岩波新書)
この本は、必ずしも語学が得意ではない人間が、「外国語の習得にはコツがある」として、言語学的なコツだけではなく、言語学以外の分野の語学学習のコツも含めて述べています。
本書は以下の12部構成から成っています。
1.はじめに-外国語習得にはコツがある
2.目的と目標-なぜ学ぶのか、ゴールはどこか
3.必要なもの-“ 語学の神様 ” はこう語った
4.語彙-覚えるべき千の単語とは
5.文法-“ 愛される文法 ” のために
6.学習書-よい本の条件はこれだ
7.教師-こんな先生に教わりたい
8.辞書-自分に合った学習辞典を
9.発音-こればかりは始めが肝心
10.会話-あやまちは人の常、と覚悟して
11.レアリア-文化・歴史を知らないと
12.まとめ-言語を知れば、人間は大きくなる
この本は、外国語を習得するための王道、まさに正統派学習法とも言うべき「基本」が書かれています。
まず、外国語上達に必要なものは、「お金と時間」と述べていて、当然のことながら、楽をして上達する道はないことを教えてくれます。
次に、覚えるべきものは、「語彙と文法」と指摘していて、これも語学習得には避けて通れない王道を示しています。
さらに、上記の二つを覚えるために必要なのは、「教科書・教師・辞書」を採り上げていて、これもごく当たり前のことながら、改めてどれも大切なことが本書を読めば、よく分かります。
本書の後半では、これら必要なものを、個別に各論として、詳しく説明しています。また、それ以外に重要な要素として、以下のことを追加で解説しています。
◆ 発音
◆ 会話
◆ レアリア(文化・歴史)
この本は1985年に書かれたものですが、30数年の歳月を経ても、外国語習得の原理原則は少しも色褪せることなく、本書に書かれたことがまさに「本質」と言えます。
あなたもぜひ本書を読んで、改めて外国語習得について、基本を見直してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を