「アイデアとノウハウがあれば、あなたもいきなり本屋デビューができる」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、出版プロデューサーで、ビジネス著者養成スクールを主宰する松尾昭仁さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
松尾昭仁『完全決定版 誰でもビジネス書の著者になれる!出版の教科書』(秀和システム)
この本は、著者が主宰する「ビジネス著者養成スクール」にて、商業出版をめざす受講生が学ぶ80万円の高額講座が書籍化されたものです。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.誰にでもビジネス書の著者になれるチャンスはある
2.ビジネス書の出版で、あなたの人生は大きく変化する
3.ちょっとしたコツであなたもビジネス書の著者になれる
4.あなたの中に眠っている本のネタを探せ
5.ビジネス書を出版するために押さえておきたいこと
6.「出版企画書」 編集者はここを見ている
7.書いた本を売るために大切なこと
8.商業出版への近道、回り道
本書の冒頭で著者は、「商業出版は投資ビジネス」であることを説明しています。本の制作コストは1冊当たり300~500万円と言われています。
1冊1,400円の本の原価が700円だとすれば、5,000冊を印刷したら350万円になります。(700円×5,000冊=350万円)
つまり、出版社は著者に、350万円の投資をすることになるのです。だからこそ、タイトルや装丁(本のカバー)など売上に直接的に影響する部分については、出版社が決定権を持っている、というわけです。
投資である以上、本が売れなければ損をすることになります。だから編集者は売れる本になるように、テーマ選びにも慎重になりますし、どうすれば差別化できるかを真剣に考えてくれる、ということです。
いい本にするために編集者の要求は大きくなるかも知れませんが、その分著者にとって、編集者は心強い味方であり、大切なビジネスパートナーになってくれる、と本書では説明しています。
苦楽をともにする編集者の存在は、「商業出版の大きなメリット」と、著者の松尾さんは述べています。
この本では、ビジネス書を商業出版して著者になるためのノウハウがすべて書かれています。
その中で、商業出版を間近に控えた私自身が、とても参考になった、松尾昭仁さんオリジナルのノウハウを以下に挙げておきます。
◆ 三角形の法則; トップレベルの専門家でなくても、初心者やシロウトにやさしく解説すれば書籍コンテンツになる
◆ 立ち位置チェンジの法則; あなたが当たり前のようにやっている常識を他分野の人に分かりやすく教える
◆ 類書が多いのは市場がある証拠
◆ 企画のテーマは、「悩みを抱えている人が、それを解消するために本を買ってくれるか」をイメージして考える
また、本書の中心となる商業出版に向けたノウハウの中で、とりわけ重要なのが、以下に挙げる「出版のネタを引き出す3つの視点」です。
1.これまでの人生で、あなたがいちばん「時間」をかけてきたものは?
2.これまでの人生で、あなたがいちばん「お金」をかけてきたものは?
3.これまでの人生で、あなたがいちばん「情熱」を注いできたものは?
これらの質問に対する答えが、あなたの出版企画のテーマになる、と本書では提唱しています。
本書の後半では、著者プロフィールの作り方や、出版社の編集者との付き合い方、読者ターゲットについて、書いた本を売るために大切なことなどが書かれています。
ビジネス書の商業出版を実現して著者になるために必要なことが、本書にはすべて書かれていると言っても過言ではない、と私は感じました。
本書の帯にも書かれている通り、著者の松尾昭仁さんが主宰する「ビジネス著者養成スクール」という、80万円もの高額講座の内容(コンテンツ)が、そのまま書籍として公開されている、と言えるでしょう。
あなたも本書を読んで、ぜひビジネス書の著者をめざしてみませんか。
2020年3月29日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第48回】誰でも著者になれる出版の教科書にて、紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!