書評ブログ

『武器としての決断思考』

「今後、カオスの時代を生きていく若い世代にいちばん必要なのは、意思決定の方法を学ぶことであり、決断力を身につけることです。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、東京大学大学院での職を捨てて、マッキンゼーに転職した後、独立してエンジェル投資家としても活躍する、瀧本哲史さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

瀧本哲史『武器としての決断思考』(星海社新書)

 

 

この本は、著者が京都大学で20歳前後の学生に教える「意思決定の授業」を一冊に凝縮したものです。

 

 

現在の社会では、もう過去のやり方は通用しないし、人生のレールみたいなものもなくなっている、と著者は言います。

 

 

したがって、若い世代は今後、あらゆるジャンルにおいて、自分で考え、自分で決めていかねばならない場面が増えていく、ということです。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.なぜ「学ぶ」必要があるのか?

 

2.「議論」はなんのためにあるのか?

 

3.漠然とした問題を「具体的に」考える

 

4.どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する

 

 

5.反論は、「深く考える」ために必要なもの

 

6.議論における「正しさ」とは何か

 

7.武器としての「情報収集術」

 

8.「決断する」ということ

 

 

本書の冒頭で著者は、人間を自由にする学問であるリベラルアーツを学ぶべきだ、と述べています。

 

 

自分にとって必要な学問は何かと考え、探し、選び取る、といった行為がベーシックなものにならなければならない、というのが著者の持論です。

 

 

本書の中に著者は、「軍事顧問」として、学生に「武器としての教養」を配り、ゲリラ戦のようにたくましく戦ってもらいたい、という思いを込めています。

 

 

この本では、「武器」と呼ぶ、さまざまなメッセージが記されていますが、私自身が実際に活用したり、深く感銘を受けたものを以下に紹介します。

 

 

◆ 「知識・判断・行動」の3つをつなげて考える

 

◆ エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ

 

◆ 「変化に対応できないこと」が最大のリスク

 

◆ 正解ではなく、「いまの最善解」を導き出す

 

◆ 議論にルールを加えたものがディベート

 

◆ 「準備と根拠」がディベートの鍵をにぎる

 

 

◆ 「ブレないこと」に価値はない

 

◆ 「大きな問題」から「小さな問題」へ

 

◆ メリットの3条件は、①内因性、②重要性、③解決性

 

◆ デメリットの3条件は、①発生過程、②深刻性、③固有性

 

◆ 読書は格闘技だ!

 

◆ 主張と根拠をつなぐ「推論」

 

 

◆ 公開情報も組み合わせ次第では価値が出る

 

◆ どんな人も「ポジショントーク」しかしない

 

◆ 「フローシート」を書いて、議論全体を見渡す

 

◆ 判定は「質×量×確率」で考える

 

◆ 最後の最後は「主観で決める」

 

◆ 自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていく

 

 

世の中に「正解」なんてない、と著者の瀧本さんは繰り返し言います。正解がわからないから動かないのではなく、「いまの最善解」を導き出して、とにかく行動することが重要だ、ということです。

 

 

あなたも本書を読んで、「決断思考」という武器を手に入れ、自分の人生を自分で決めていきませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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