「この世はとかく不条理なもの、人間はとかく不合理なものだ」と言われる中で、経済学というフィルターを通してこの世を見れば、一見不合理なように見える私たちの意思決定にもちゃんと合理性がはたらいている、と提唱している書があります。
本日紹介するのは、フィナンシャルタイムズ編集委員で、自称「覆面経済学者」であるティム・ハーフォードさんが書いた、ちょちらの本です。
ティム・ハーフォード『人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く』(ランダムハウス講談社)
この本は、人の行動には意外に合理的な「ロジック」が隠れている、と説いています。その謎を解くカギは、私たち人間の行動を決定づける要因-インセンティブにある、と言います。
本書の中で著者は、セックス、犯罪、ギャンブル、戦争、結婚、ゲットー、人種差別、政治、ここ100万年の人類の歴史と、多岐にわたるトピックをとりあげ、この世界がいかに合理性に基づいているかを示しています。
著者のティム・ハーフォードさんは、日常生活に潜むロジックを探し出す作業は、それ自体がおもしろいだけでなく、役に立つものでもある、と述べています。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.日常生活に潜むロジック
2.ラスベガス
3.離婚は過小評価されているのか
4.どうして上司は給料をもらいすぎているのか
5.居住区にて-街角で刺されないための経済学
6.合理的な人種差別の危険性
7.ギザギザ化する世界
8.合理的な革命
9.100万年のロジック
この本では、日常生活の裏側に隠された因果関係をあぶり出し、実現可能な解決策を見つけ出す手がかりが得られるという意味でとても有益です。
あなたも本書を読んで、日常生活の中で抱える様々な問題を、経済学を通した「ロジック」を理解することで、解決策を考えるヒントにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を