ビジネス力を上げる速読法・多読法

世の中には読書家と呼ばれている人々がたくさんいます。例えば亡くなられた俳優の
児玉清さんは自宅の書斎に「2万冊の蔵書」を残したと言われています。

 

また、作家の立花隆さんは、通称「ネコビル」と呼ばれるビルまで借りて数万冊の書籍
を保管していて、それでも入りきらずに附近のビルに部屋を借りたと言います。

 

さらに、桁外れの読書家として知られるのは、故・井上ひさしさんで、蔵書は17万冊と
も20万冊とも言われています。1日3冊は読んでいたというから驚きです。

 

それと双璧を成すのが作家の渡部昇一さんでしょう。蔵書数は15万冊施設図書館
を運営しているそうです。

 

こうした桁外れの方々は別にしても、経営者には読書家が多いことは今や常識になっ
ています。ソフトバンク社長の孫正義さんは創業時に大病で入院した時に病床で、
3,000冊の書籍を読破したそうです。

 

また、ユニクロの快進撃で注目を集めるファーストリテーリング会長兼社長の柳井正
んもドラッカーなどの経営書を何度も何冊も読んでいると著書に記しています。

 

その他にも資生堂・名誉会長の福原義春さんや日本マイクロソフトの成毛眞さんなど、
読書の効用を説く経営者は数えたら切りがないほどです。

 

そうした中で、私が最近とくに著書の主張に感銘を受け、読書法や書籍選定の参考に
させていただいているのが以下の5名です。

 

1.齋藤孝(明治大学教授・作)家
2.出口治明(ライフネット生命会長)
3.園善博(「速習セミナー」主宰)
4.藤井孝一(「週末起業フォーラム」主宰)
5.本田直之(「レバレッジ・リーディング」を提唱)

 

これらの人たちに共通する「読書法」は、速読よりも「多読」に重点が置かれている
いうことです。

 

 

また、もうひとつの重要な共通点が「アウトプット」を薦めているという点です。本は読ん
だだけでは自己満足の域を出ないもので、記憶に定着させて、必要な局面でいつでも
知識として引き出して活用・実践ができねければ意味がありません。

 

そうした記憶に残して、いつでも使える「情報」」や「知恵」にするには、本の内容をアウト
プットして、行動記憶に変えていくことが効果的ということです。

 

私の場合は、2013年9月から毎日、1冊ずつの書籍を紹介するブログ「専門家コラ
ム」の形で書き始めました。これがアウトプットとして本の内容を生きた知識に変えてく
れています。

 

また、「多読」をするには、ある程度の「速読」のスキルが必要になります。1,000冊を
超えてくると読書の質が変わってくる、と上記の5人の読書家も一致して述べています。

 

また、専門家としては周辺分野の本も含めて2,000冊の読破が一応の目途になるそう
です。私の経験でも、1,000冊で読書の質が変わり、2,000冊で専門家の域に達する
というのは実感として合っています。

 

そして、1万冊というのがもう一つの壁ではないかというのが私の感じです。それは生活
の一部というか、人生の中で大きな位置を「読書」が占めるという感覚です。

 

私はビジネス書を中心に年間300冊本を読む生活を、もう33年間続けています。
読んだ書籍の累計が1万冊を超えてきました。上記の出口治明さんも1万冊だそうです。
彼の場合は古典や歴史書など私よりはるかに難解で分厚い書籍ばかりですが。

 

読書のメリットや効用は数多くありますが、私が最も強く感じる効用は、「世の中には多様な
価値観がある」ということを知ることです。
本を読んでいる人と読まない人の決定的な差はここにある、と私は思います。

 

より視野の広い、「自分が主役の人生」を送るには読書は不可欠でしょう。皆さんも「多読」によ
って、より充実した人生をめざしてみませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!