『佐藤優直伝! 最強の働き方』

2019.09.11 (水)

「我々一人ひとりを取り巻く働き方をめぐる問題を現実的にとらえ、解決の方策を見いだす視座を育成する」ことを目的に、書かれた本があります。

 

 

本日紹介するのは、1960年東京生まれ、同志社大学大学院神学研究科修了後に外務省に入省し、主任分析官として対ロシア外交最前線で活躍、その後東京地検特捜部に逮捕、拘留され、執行猶予期間が終了した現在は、数多くの著書を持つ作家として活動している佐藤優さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

佐藤優『佐藤優直伝! 最強の働き方』(自由国民社)

 

 

この本は、組織の全体主義や理不尽などにじっと耐えているだけでは生き残れない令和時代の生存戦略を提示してくれる書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.働き過ぎではいけない

 

2.職業の選択を間違えてはいけない

 

3.リスクは誰にでも襲いかかる

 

4.会社を辞めてはいけない

 

5.仕事だけしていたら孤独が待っている

 

6.仕事の目的は休むことだ

 

 

 

この本の冒頭で著者は、際限なく増え続ける非正規雇用の現状を見て、日本は「もはや自助努力で解決できないくらい事態は深刻だ。」と述べています。

 

 

 

安倍政権が進める働き方改革平均賃金の引き上げも、我々一人ひとりを取り巻く働き方をめぐる問題を解決することはなく、むしろ格差は拡大する方向に進んでいる、と著者は指摘しています。

 

 

 

その解決策について、本書ではマルクス経済学の理解と、資本主義社会の本質をしっかりと捉えることで、私たちの働き方や生き方のヒントを提示しています。

 

 

 

著者の佐藤優さんが提示する生存戦略の中で、私が共感する「働き方」のポイントは以下の通りです。

 

 

◆ 労働と労働力は異なり、売っているのは「労働力」

 

◆ 資本主義社会において、「搾取」は合法であたり前、賃金を上回る利潤がないと企業は継続できない

 

◆ 資本主義社会において、労働者の自己実現はない

 

◆ 資本家と労働者は、金と命の交換をしている

 

◆ これからの時代でヤバイ資格は弁護士と公認会計士

 

◆ AIの時代になっても税理士の仕事はなくならない

 

◆ AI技術が入ってきても、人間の判断が必要な仕事はある

 

 

 

この本の中盤で著者は、社会学者早稲田大学大学院教授橋本健二さんが書いた『新・日本の階級』(講談社現代新書)を紹介し、アンダークラスという新しい階級ができてしまったことについて考察しています。

 

 

詳細はぜひ、橋本健二さんの本を精読してほしいと佐藤さんは推薦していますが、現在の日本の階級は次の5つがある、としています。

 

 

1.資本家階級 254万人(4.1%)- 平均年収604万円(世帯年収1,070万円)

 

2.新中間階級 1,285万人(20.6%)- 平均年収499万円(世帯年収798万円)

 

3.労働者階級の中の正規労働者 2,192万人(35.1%)- 平均年収370万円(世帯年収596万円)

 

4.旧中間階級 806万人(12.9%)- 平均年収303万円(世帯年収587万円)

 

5.アンダークラス(労働者階級の中の非正規労働者)929万人(14.9%)- 平均年収186万円(世帯年収343万円)

 

 

 

著者の佐藤さんは、アンダークラスと貧困層の増加は、これらの人々に生存権をはじめとする人権が十分に保障されていない点が問題だが、問題はそれにとどまらない、と指摘しています。

 

 

 

世界各国の研究によれば、格差が大きい社会ほど、格差が小さい社会に比べて平均寿命が短くなる傾向がある、ということです。

 

 

 

とくに「就職氷河期」と呼ばれた時期に社会に出た若者の多くが、非正規労働者にとどまり、現在のアンダークラスが形成されていて、2002年までに非正規労働者と無業者を191.7万人増加させた、という総合研究開発機構(NIRA)の調査を挙げています。

 

 

同試算によると、191.7万人のうち77.4万人が65歳になった時点で生活保護の対象になり、生涯にわたって生活保護を受け続けた場合には、その費用は17.7兆円から19.3兆円になるといいます。(総合研究開発機構『就職氷河期世代のきわどさ』

 

 

 

こうした状況の中で本書では、転職に関して以下のようにアドバイスしています。

 

 

◆ 転職をした場合は賃金が3割下がり、2回転職すると半分になる

 

◆ 転職するたびに、額面上の給料が同じ場合でも労働強度が強まる

 

◆ 仕事だけしていたら孤独が待っている

 

◆ 何でもいいから、パートナーだけは持っておけ

 

 

 

◆ 多少嫌味を言われようが会社を辞めてはいけない

 

◆ 仕事の目的は休むことだ

 

◆ 労働っていうのは、人間にとって本来喜びである

 

◆ 私たちは、神様からいただいた適性や能力を使って、社会に貢献している

 

 

 

この本は、組織の理不尽さに耐えて働いている多くの労働者の人々に向け、資本主義や現在の日本の実態を明らかにし、働き方について多くの示唆を与えてくれる良書で、ぜひ読むべき本として推薦します。

 

 

 

あなたも本書を読んで、令和時代における「最強の働き方」を学び、実践してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

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