書評ブログ

『オンラインコミュニケーション35の魔法-リアルのコミュ力も上がる!』

「オンラインコミュニケーションは “できるビジネスパーソン養成ワークアウト” で、ネクストノーマル(次の日常)の基本ワザだ」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、日本オラクル株式会社(旧サン・マイクロシズテムズ株式会社)サポート・サービス部門に23年間勤務し、コールセンター業務を経て現場のリーダーとなり、その後海外メンバーとプロジェクトを立ち上げて業務改善を実現したり、日本人初のグローバル表彰を受けたりするなどの経験を活かし、現在はカスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役、人材育成コンサルタント、産業カウンセラー片桐あいさんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

片桐あい『オンラインコミュニケーション35の魔法-リアルのコミュ力も上がる!』(自由国民社)

 

 

この本は、オンラインコミュニケーションでもお互いの意思疎通ができて、仕事が前に進み、最終的には仕事で成果が出せることを目的として、テレワークが働く人の人生の選択肢を増やすこと、企業にとっても生産性向上やコスト削減になることについて、そのコツを「35の魔法」として整理・解説している書です。

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

1.はじめに

2.オンラインコミュニケーションとは何か

3.「聞き方」7つのワークアウト

4.「質問」6つのワークアウト

5.「考え方」6つのワークアウト

 

6.「伝え方」6つのワークアウト

7.「ファシリテーション」5つのワークアウト

8.「プレゼンテーション」5つのワークアウト

9.オンラインコミュニケーションTips

 

 

この本の冒頭で著者は、「本書では、コミュニケーションの全体像を押さえて、オンラインでの聞くこと・考えること・伝えることを中心にお伝えします。さらに、会議やプレゼンなどのビジネスシーン別のノウハウが得られます。」と述べています。

 

 

続いて、「オンラインコミュニケーションとは何か」について、リアルとの違いにフォーカスして、次のポイントを説明しています。

 

◆ オンラインでは「自分の姿」が見える

◆ オンラインでは、場の雰囲気がつかみにくい

◆ オンラインでは、発言者に注目が集まるため緊張しやすくなる

◆ オンラインでは、伝達要素が少ないからこその工夫が必要(相手の反応と声に留意)

◆ オンライン会議開始前後の確認で、相手も自分もリラックスできる

 

 

本書の前半では、「聞き方」「質問」「考え方」のワークアウトについて、以下の通り、ポイントを紹介・解説しています。

 

◆ 聞き上手になる(相手に興味、前のめり姿勢、口角を上げる表情、感じのよい第一声、うなずく、あいづち、リアクション)

◆ 情報収集、気づき、合意形成の質問

◆ 相手の価値観を引き出す質問

◆ 相手の気になっているポイントをマトリックスで可視化する

 

◆ オンライン3つの前提(➀相手の感情が読み取りにくい、②視野が狭くなりがち、③より結果重視になる)を踏まえる

◆ 情報は3つに分けて考える

◆「チーム脳」を借りて、自分の考えをブラッシュアップする

◆ 相手の思考をかき回そう

 

 

この本の後半では、「伝え方」「ファシリテーション」「プレゼンテーション」のワークアウトに関して、次の通りポイントを整理して解説しています。

 

◆ 常に見られている自分を演出する

◆ 魅力的な「声」の7つのポイント(大きさ・高さ・速度・抑揚・間・語尾・活舌)を意識する

◆ コミュニケーションの目的を決めて準備する

◆ 大切なことを伝えるときは、ゆっくりと話す

 

◆ 上手な時間配分を心がける

◆ 参加者には、「最初の5分」で口を開かせよう

◆ 問題のある参加者を4つのタイプに分けてうまくコントロールする

◆「意思決定のツール」を使って、参加者の同意をスムーズに得る

 

◆ プレゼン3つの要素(コンテンツ・デリバリー・プレゼンス)を踏まえて準備

◆ 最初に「小さな失敗」をすることで、参加者の壁を取り除く

◆ プレゼンの最初に、聞き手の要望を聞く

◆ 聞き手の感情を動かそう

 

 

本書の巻末には、「オンラインコミュニケーションTips」として、以下のような10のコツが紹介されていて参考になります。

 

1.「キャラ設定」で自分の知らない自分になる

2.これだけで伝わる「ボディーランゲージ」10選

3.相手から信頼してもらえるフレーズ10選

4.お勧め! 会議ルール集

5.参加者にカメラをオンにさせるテクニック

 

6.オンラインで、初対面の「名刺交換」は必要?

7.オンライン会議が終わったら、どう退席したらいい?

8.オンライン会議システムの裏技

9.「チャットに書いてあるから読んで」というのは非効率!

10.共有ファイルの管理は、「ルール」がないと衝突事故が起きがち!

 

 

また著者の片桐あいさんが昨年書いた『これからのテレワーク』(自由国民社)も併せて読むとより理解が深まるので、お薦めします。

 

 

 

ブログの書評は、2020年5月31日付記事で、こちらです。

 

『これからのテレワーク-新しい時代の働き方の教科書』「今までの日本企業で求められてきたものが、アフターコロナで大きく変わる可能性があります。組織の在り方や雇用のされ方なども変わってくる時代...

 

 

あなたも本書を読んで、リアルのコミュ力も上がる「オンラインコミュニケーション35の魔法」を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2490日目】