書評ブログ

『感動のメカニズム 心を動かすWork & Life のつくり方』

「感動は、個人の人生においても、ビジネスでの差別化要因としても、それを作り出す従業員のモチベーションという観点においても、さらには人々の幸せという観点においても、欠かせないものです。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、1962年山口県生まれ、東京工業大学大学院修士課程修了、工学博士で、キャノン株式会社などを経て、現在は慶應義塾大学大学院システム・デザイン・マネジメント研究科教授前野隆司さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

前野隆司『感動のメカニズム 心を動かすWork & Life のつくり方』(講談社現代新書)

 

 

この本は、「人はどのように感動するのか」「感動とは何か」といった感動のメカニズムの研究結果を紹介し、実際に感動の現場を取材し、さまざまな感動について紹介している書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.感動の時代がやってきた

 

2.これまでの感動研究

 

3.感動のSTARとは何か

 

4.感動のSTAR分析を用いた研究事例

 

5.感動の実践事例集

 

6.感動の見つけ方・高め方

 

 

 

この本の冒頭で著者は、感動の研究をしている理由として、「感動のある人生は、豊かだからです。」、言い換えれば「感動しないと、人生はつまらないからです。」と述べています。

 

 

 

また、20世紀は、効率化、合理化に基づく発展の時代でしたが、21世紀に入った頃から、もっと個を見直しましょうという気運が高まってきました。

 

 

 

そして、幸福学研究をしている著者から見て、時代の変化として以下の2つのトレンドを挙げています。

 

 

◆ モノによる豊かさから心の豊かさに

 

◆ 幸福経営というトレンド

 

 

 

続いて、これまでの「感動研究」の主なものとして、以下の3つの研究を紹介しています。

 

 

◆ パインⅡ・ギルモアの「経験経済」

 

◆ シュミットの「経験価値マーケティング」

 

◆ 経験価値マーケティングを基礎にした研究(平山教授、日経リサーチ研究開発部)

 

 

 

次に感動のSTAR分析を次の通り、解説しています。

 

 

◆ S:SENSE(五感で感じた後の感情の高ぶり)

 

◆ T:THINK(知見の拡大として感じた後の感情の高ぶり)

 

◆ A:ACT(体験の拡大として感じた後の感情の高ぶり)

 

◆ R:RELATE(関係性の拡大として感じた後の感情の高ぶり)

 

 

 

さらに、感動のSTAR分析を用いた研究事例として、次の会社などの例を挙げています。

 

 

◆ トヨタとホンダ

 

◆ Yahoo! と Google

 

◆ マクドナルドとモスバーガー

 

◆ タリーズコーヒーとスターバックスコーヒー

 

◆『アナと雪の女王』と『千と千尋の神隠し』

 

 

 

本書の後半では、感動の実践事例が紹介されています。そこでは、体験から感動が生まれる、というキーワードや感動を売るために「ストーリー」と「体験」が求められることを説明しています。

 

 

 

この本の最後では、「感動の見つけ方・高め方」を具体的に紹介していて、参考になります。興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。

 

 

 

あなたもこの本を読んで、感動のメカニズムを学び、心を動かすWork & Life のつくり方を実践してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!