『「2020」後-新しい日本の話をしよう』

2020.06.16 (火)

「日本列島で生きるわれわれが最も関心を向けるべきは、日本社会を根底から揺るがす人口減少問題です。」、「『コロナ後』の社会の復興も、人口減少の影響を十分踏まえなければ失敗するでしょう。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1963年生まれ、中央大学卒業の作家ジャーナリストで、人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授河合雅司さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

河合雅司『「2020」後-新しい日本の話をしよう』(講談社)

 

 

この本は、人口減少社会に対する漠然とした不安「より具体的な課題」に変わり、その課題にどう立ち向かうのか個々の目標を明確にするために書かれた書です。

 

 

 

本書は以下の20のトピックから成っています。

 

 

1.はじめに 日本はこのままいくと消滅する!?

 

2.子どもを産める女性が(そもそも)いない問題

 

3.「便利の終わり」がやってくる

 

4.おばあちゃん大国ニッポン

 

5.私たちの仕事を奪うのはAIじゃない

 

 

 

6.何歳まではたらく? これからの「定年」

 

7.給料はもう上がらない? 日本の賃金

 

8.若い世代が直面するダブルケアとは?

 

9.墓地も火葬場も足りない!問題

 

10.もはや過去の問題? 遺産のゆくえ

 

 

 

11.上がり続ける生涯未婚率

 

12.大学の役割、学歴の意味

 

13.小・中学校がなくなる→部活もなくなる?

 

14.家はもう「財産」じゃない

 

15.年金だけでは生きていけない問題

 

 

 

16.お金があっても買えないもの

 

17.人口減少→災害が長期化

 

18.故郷がなくなるかもしれない

 

19.高齢者が増える→民主主義が崩壊する?

 

20.結びにかえて 日本の新しいカタチ

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「2019年の出生者数が90万人を下回った」というニュースで日本社会に衝撃が走った、と述べています。

 

 

 

あくまで計算上のことですが、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計では、あと100年もしないうちに日本の人口は5000万人程度になると見られています。

 

 

 

人口減少はじわじわとボディブローのように効いてくるものだから、なかなか実感しにくく、「静かなる有事」と著者の河合さんは呼んでいます。

 

 

 

とくに大きな問題は、「労働力人口」が減ること。働き方は変わるし、非婚化・晩婚化の流れも止められないと予測されます。

 

 

 

次に、「子どもを産める女性」(子どもの8割以上を生む25~39歳女性)の人数が急激に減少している問題を取り上げています。

 

 

 

合計特殊出生率が改善しても、そもそも子どもを産む女性の母数が急減するため、出生者数の減少は今後も加速することが確実です。

 

 

 

その原因を本書では、「お金がないと家族が持てない」→「お金がない」→「家族が増えない」という負のスパイラルと分析していて、日本では若い世代の経済悪化から、非婚・晩婚・晩産化がさらに進む可能性が大きい、ということです。

 

 

 

2020年の現在、女性の過半数は50歳以上で、今後その比率は年々高まっていきます。

 

 

 

今後、人口減少と高齢化が加速する日本で起きてくることとして、この本では「働き方」「家族」「学校・教育」「お金」「サービス」の未来を提示して解説しています。主なポイントは以下の通りです。

 

 

◆「定年退職」は死語になり、働けるまで働く時代になる

 

◆ 働くことの価値が変わり、様々な場所での能力発揮が可能に

 

◆ 介護と育児の「ダブルケア」が増える

 

◆ 生涯未婚率は上がり続け、2040年には男性は3人に1人、女性は5人に1人が50歳時点で未婚に

 

 

 

◆ 学歴だけでは食べていけない、「変化に対応できる人材」がキーワードに

 

◆ 空き家だらけの日本では、不動産の価値は物件ではなく、居心地のいいコミュニティや助け合いの仕組みに

 

◆ 都市部でも移動サービスがなくなり、「買い物難民」が急増

 

◆ 災害弱者である高齢者が増え、災害が長期化

 

 

 

◆ 地方自治体の消滅で、47都道府県は再編

 

◆ 若い世代の意見が反映されないシルバー民主主義に

 

◆ 人も消費も減る社会では、「戦略的に縮む」こと

 

◆ 社会のルールが変わる今は、誰にでもチャンスがある

 

 

 

本書の締め括りとして著者は、コロナ後の変化も踏まえて、「人口減少日本ですべき7つの方策」を以下の通り、提示しています。

 

 

1.家族を含めたライフプランを描き、老後までの長いスパンでイメージする

 

2.いつでも学び直しはできる。複数の ” プチ資格 ” で「役立つ人」となる

 

3.「人間にしかできないこと」を知るためにAIなど最新知識を学ぶ

 

4.終身雇用の終焉に備え、副業・兼業などで収入の柱を複数立てる

 

5.サービスがいきわたらない時代に備え、自分でできることを増やす

 

6.リモートワークを活用し、より効率的に仕事をする

 

7.不便さを楽しみ、手元にあるもので代替する柔軟な発想を持つ

 

 

 

あなたも本書を読んで、コロナで一変した世界をどう生きるか人口減少が加速する2020年以後の日本で、私たちの未来を考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2423日目】

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