『10年後、君に仕事はあるのか?』

2017.03.07 (火)

仕事が消滅していく社会で、どんなチカラを身につければいいのか、と高校生に問いかけるスタイルで、大人にも問いかける「人生の教科書」の決定版ともいえる本があります。

 

 

本日紹介するのは、リクルート出身で、民間人初の公立中学校校長となり、フリーで講演・執筆や地方自治体の特別顧問を務め、2016年から再び教育現場に戻って、奈良市立一条高等学校校長に就任した藤原和博さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

藤原和博『10年後、君に仕事はあるのか?-未来を生きるための「雇われる力」』(ダイヤモンド社)

 

 

この本は、人工知能、グローバル化、就活の地殻変動など、仕事が消滅していく社会で、「稼げる大人」になる、シンプルかつ強力な対処法を説明している書です。

 

 

いわば、未来を生きるための「雇われる力」(=エンプロイアビリティ)について、具体的且つ詳細に記している本で、まさにこれからの時代の「人生の教科書」です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.これからの10年で世界は激変する

 

2.仕事が消滅する時代に身につけておきたいこと

 

3.「遊び」と「戦略性」が情報編集力の鍵になる

 

4.「雇われる力(=エンプロイアビリティ)」の鍛え方

 

5.一生が90年の時代のライフデザイン

 

6.君たちが日本の未来を拓く10の理由

 

 

本書の冒頭で著者は、10年後の2020年代半ばは、次の3つの変化により、現在とは大きく違った社会になる、と指摘しています。

 

 

◆ 「標準的人生モデル」は追求できない(AIによる仕事の消滅)

 

◆ スマホとそれにつながったネット社会の広がり(I o Tの社会)

 

◆ 人生の長さ(ライフスパン)が延びる(人生90~100年時代)

 

 

また、そうした社会にあって、「AIに取って代わられる仕事」「生き残る仕事」があり、多くの仕事で求人が減る中で、「AI×ロボット技術」と「人間の知恵」とが掛け合わされる場所に、必ず新しいタイプの人間の仕事の場、すなわち「フロンティア」が開けてくる、と本書では述べています。

 

 

そして、本書では、仕事が消滅していく社会で、身につけておきたい「生きるチカラ」の三角形として、次の3つを挙げています。

 

 

1.情報処理力; 知識・技能(国語・英語・数学・理科・地歴・公民・体育・芸術・家庭・情報)

 

2.情報編集力; 思考力・判断力・表現力(コミュニケーション・ロジカルシンキングなど)

 

3.基礎的人間力; スポーツ・芸術・部活・行事(体力・忍耐力・精神力・集中力・持久力・バランス感覚・直感力)

 

 

これまでの教育が、知識の暗記により、「一つの正解」を求める「情報処理力」を重視してきたのに対し、これからの時代は、答えのない問いを問い続け、仮説を設定して自らシミュレーションし、皆が納得する「納得解」を導き出す「情報編集力」を磨くことが大切、と著者は言います。

 

 

ただ、それなら学力などの「情報処理力」は必要ないかと言えば、そうではなく、あくまでも基礎学力を土台にしながら、さらに「情報編集力」や「基礎的人間力」を身につけることが重要、ということです。

 

 

本書では、「情報編集力」のある人には、「遊び」と「戦略性」がある、と指摘していて、それは10歳までの子供のうちに、いかに「遊び」「自然体験」などをしてきたかに左右される、と言います。

 

 

また、グローバルににも通用する「情報編集力」を持った人材とは、以下の5つのリテラシー(作法・振る舞い)が身についている人と定義しています。

 

 

1.コミュニケーション・リテラシー

 

2.ロジカルシンキング・レテラシー

 

3.シミュレーション・レテラシー

 

4.ロールプレイ・リテラシー

 

5.プレゼンテーション・リテラシー

 

 

本書の後半では、「雇われる力(=エンプロイアビリティ)」の基本が説明されていて、それは「人柄」と「体力」だと言います。

 

 

「人柄」は、①挨拶ができる、②約束を守る、③人の話が聴ける、の3つが基本です。

 

 

また、本書でとくに印象に残った部分が2箇所あります。それは、私のデビュー作である『入社3年間までの仕事に悩みに、ビジネス書10000冊から答えを見つけました』(キノブックス)との共通点です。

 

 

著者の藤原さんは、試行錯誤をする中で、「とにかく手数を増やそう!」と提唱しています。例えば、1日に1人しか会わない人より、10人会う人の方が結果が出ます。

 

 

そして、1年に1冊しか本を読まない人と、週に1冊ペースの人は年間50冊の蓄積ができて、大きな差が出ます。著者の藤原さん自身は、年間100冊を5年続けて、著述家としての人生に変わったそうです。

 

 

私も年間300冊を35年続けて、念願の出版を果たしました。米大リーグのイチローや、サッカーの香川選手も、地道な積み重ねから、大きな結果を出しています。

 

 

印象に残った2点目は、2016年上半期のベストセラー・ランキング(小説を除く、日版調べ)が以下のようになっていることについての考察です。

 

1位  『天才』(石原慎太郎著、幻冬舎)

7位  『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)

8位  『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著、幻冬舎)

15位  『本音で生きる』(堀江貴文著、SBクリエイティブ)

17位  『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(藤由達蔵著、青春出版社)

 

 

これらのベストセラーに共通するテーマは何か、と本書では問いかけます。このたった5~6行から、日本社会の現在の傾向について何かわかることはないか。

 

 

著者の答えは、「無い物ねだり」のリスト、ということです。田中角栄のような「天才政治家」はいないし、「嫌われる勇気」はなかなか持てません

 

 

そして、「おかれた場所で咲けない」から、咲きたいということです。また、「本音で生きられない」、「すぐやることができない」から、多くの読者の思いと情念がベストセラーを生み出したのです。

 

 

藤由達蔵さんのベストセラー  『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春出版社)を採り上げて紹介しているところも、私のデビュー作と共通するところです。

 

 

本書の最後には、現在の高校生世代が、日本の未来を拓く10の理由を挙げて説明しています。

 

 

さらに、藤原和博さん直伝の「子育て三原則」として、以下の3つを紹介しています。

 

 

◆ 10歳までは思い切り遊ばせる

 

◆ 海外を経験させる

 

◆ 「面倒なほう、厳しい道、タフな状況」を選ばせる

 

 

あなたも本書を読んで、「未来を生きるための力」について、考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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