「世界の大富豪のベスト500のうち、ユダヤ人はなんと200名にも上ります。ノーベル賞経済経営学部門でも、受賞者の6割がユダヤ人です。世界人口のたった0.2%しかいないユダヤ人に、成功者が多いのはなぜでしょうか?」と問いかけ、「それは、幼い頃からお金に関する教育をしっかり受け、倹約しながらも必要なタイミングでしっかり使い、自らの目的を叶えていくことができるからです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、3歳から9歳まで資産家の祖父母の元で暮らし、米国ニューヨーク、サンディエゴや英ロンドンでトータル3年ほど生活し、欧米式お金の教育を受けた経験をベースに、現在はクラウドコンサルティング株式会社取締役、金融コンサルタント、宅地建物取引士、国際認定コーチ、マネーセミナー講師の川口幸子さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
川口幸子『ユダヤ富裕層が13歳までに学ぶお金のルール』(秀和システム)
この本は、ユダヤ系欧米人の間では3歳から4歳の小さな子どもの頃から学んでいる「今を大切に生きるためにお金をどのようにコントロールしていけばいいのか」という基本的な考え方から具体的に説明している書です。
本書は以下の7部構成から成り、計34のルールを紹介しています。
1.お金に対する考え方のルール
2.お金の分け方のルール
3.お金の使い方のルール
4.お金を増やすためのルール
5.お金を働かせるためのルール
6.お金の育成期と維持期のルール
7.お金を守るためのルール
この本の冒頭で著者は、「私がユダヤ系欧米人たちから学ぶことができた知識を、日本人の若い人たちに学んでいただければ、みなさんはもっと豊かに、幸福度の高い状態で、生きていくことができるはず。私はそうした思いを強く持って、活動を続けています。」と述べています。
本書の前半では、「お金に対する考え方のルール」および「お金の分け方のルール」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 子どもに日常的にお金の話をする
◆「好きなこと」を通してお金の大切さを学ぶ
◆ 日本の金融教育は世界的に見て遅れている
◆ ユダヤ流お金の使い方の5つの基本姿勢:①Control、②Honest、③Restriction、④Discipline、⑤Decent
◆ 入ってきたお金を3つに分ける:①すぐ使うお金、②5~10年以内に使うお金、③10年以上先に使うお金
◆ すぐに使わないお金は働かせて増やす
◆ 投資の知識は身を守るために必要なもの
◆ お金の使い方を見える化する
◆ お金の置き場所を分ける
◆ 通貨を分ける
◆ 家族を守れない人間は、お金に守られない
◆ 分けたお金の一部は社会貢献(寄附)に使う
この本の中盤では、「お金の使い方のルール」および「お金を増やすためのルール」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 天引きした後にお金を使う
◆ ノーペイン・ノーゲイン
◆ 誰かのためにお金を使う
◆ 治療より予防にお金を使う
◆ 友だちにお金を貸さない
◆ 老後の夢を具体的に考えておけば、不安は消える
◆ ユダヤ人が小学生で学ぶ「複利」の効果
◆ 投資に回さず利息の付かないところでお金を眠らせている方が怖い
本書の後半では、「お金を働かせるためのルール」「お金の育成期と維持期のルール」および「お金を守るためのルール」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 複利と金利を味方につける
◆「時間×複利×金利」を使って増やす
◆ 時間を味方につける
◆ 穴の空いた船に乗ってはいけない
◆ お金以外にも労働を通じて手に入れられるものがある
◆ 若いうちに老後の準備をスタートできるかどうかが重要
◆ 人生は何が起こるかわからないからこそ、リスクへの備えが必要
◆ お金より大切なものが何かを知る
著者の川口幸子さんの前著『子どもの視野が驚くほど広がる!3歳から始める欧米式お金の英才教育』(文友舎)も併せて読むと、さらに理解が深まり、お薦めです。
この本の締めくくりとして著者は、「生涯にわたりお金に困らない。富のマインドに気付くこと。これが、まだまだ長い人生を歩んでいくみなさんに、今もっとも大切なことです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、ユダヤ富裕層が13歳までに学ぶお金のルールを知り、若い時から実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3035日目】