「これから年金受給対象となるシニアだけではなく、年金を納めている若者も、老後を真剣に考える時期が来ている」と述べて、やってはいけない老後対策について解説している本があります。
本日紹介するのは、元国税調査官で、現在はフリーランスのライター・作家の大村大次郎さんんが書いた、こちらの書籍です。
大村大次郎『やってはいけない老後対策』(小学館新書)
この本は、「公的年金だけでは、まとみな老後は送れない」と言われている現代、いかにして老後対策を行っていくかを、税の専門家の立場から解説してくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.公的年金だけでは、まとみな老後は送れない
2.定年退職を迎えたら
3.年金不足分は投資よりプチ起業で補おう
4.リタイア後の住居で最後が決まる
5.賢い年金のもらい方と相続対策
この本の冒頭で著者は、「定年時に3000万円の貯蓄が必要」の根拠について述べています。平均的な厚生年金受給額は生活保護費と変わらないレベルなので、まずは生活のダウンサイジングを心がけよう、と著者は言います。
そして、自営業者の場合、公的年金を増やす方法として以下の3つを紹介しています。
◆ 確定拠出年金
◆ 国民年金基金
◆ 小規模企業共済
また会社員の場合の「退職金のもらい方」、各種の投資について、あるいは起業や会社をつくることについてなど、知っておきたい基本知識が整理されていて勉強になります。
さらにリタイア後の住居に焦点を当てて、「定年後の田舎暮らし」の落とし穴や、退職1年目の海外生活のメリット(住民税免除)、相続税対策など、さまざまな知恵や知識を紹介しています。
また、配偶者のことを考えるなら「公的年金」を示威実させることが最も大切になります。
そして、老後に最も避けなくてはいけないリスクとして、「老後離婚」や「熟年離婚」を挙げています。最近は特に増えていることもありますが、夫婦が別れてそれぞれ世帯を持った場合、ともに経済的には厳しくなる、ということです。
あなたも本書を読んで、「やってはいけない老後対策」について、改めてしっかりと考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!