ネットで頭がいっぱいの人々に対して、加速度的に進むIT社会の中で、いかにして生き残るべきかを説いた、エッセイ集のような本があります。
本日紹介するのは、『ネット・バカ』でインターネットが私たちの脳に与える影響を、『 オートメーション・バカ』で自動化社会の陥穽を描いたニコラス・G・カーさんが、ブログ、ツイッター、新聞、雑誌など、様々な媒体に発表したエッセイなどを集めた、こちらの新刊書籍です。
ニコラス・G・カー『ウェブに夢見るバカ-ネットで頭がいっぱいの人のための96章』(青土社)
この本は、著者が先に書いた、『ネット・バカ』(青土社)および『 オートメーション・バカ』(青土社)の続編として、これまでの主張を集大成したようなものです。
この本の中で著者のニコラス・G・カーさんは、2005年10月3日のブログ記事「倫理のないウェブ2.0」から始まり、全部で96本のブログ記事、ツイート、論文、エッセイなどを、時系列順に掲載しています。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.ベスト・オブ・ラフ・タイプ
2.ツイートによる50のテーゼ
3.エッセイと批評
本書に収録されているエッセイ、論文、ツイートなどはどれも興味深いITの進化の過程を扱ったテーマになっています。
とくに私が興味を引かれたテーマは以下の通りです。
◆ マイスペースの空虚さ
◆ ウィキペディアンの分裂
◆ 「セカンドライフ」の抱える大問題
◆ ツイッター・ドット・ダッシュ
◆ フェイスブックのビジネスモデル
◆ 薄気味悪いユートピア
◆ 最後に笑うはグーテンベルク
◆ ブッダとつましく暮らす
◆ ホットなスマートフォン
◆ 音楽は万能の潤滑油
また、ツイートした50のテーゼについては、参考になることが多く、いくつかを次に記しておきます。
◆ ツイッターのほうがフェイスブックよりも思考的なメディアである
◆ デジタルツールの登場によって芸術形式が向上したことは、いまだかつてない
◆ 人は常にリツイートを後悔する
◆ 情報の氾濫は、不用心な者にとっては妄想の温床になる
◆ インスタグラムは、芸術のない世界がどういうものかを教えてくれる
本書の最後では、著者がこれまで書いてきた雑誌記事、新聞記事などが掲載、紹介されています。あなたも本書を読んで、ウェブでできることの本質を理解してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を