「マーケティング思考は、あらゆる仕事における “ 業務効率 ” と “ 成功の確率 ” を劇的に上げる!」と提唱して、USJの業績を劇的に改善した実践例を公開している本があります。
本日紹介するのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)として活躍した森岡毅さんが書いた、こちらの書籍です。
森岡毅『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』(角川書店)
この本は、著者の森岡さんが冒頭で述べている通り、次の2点を伝えるために書かれました。
◆ 個人も会社もビジネスで成功するためのカギである「マーケティング思考」を伝えること
◆ 著者が体得してきた「キャリア・アップの秘訣」を伝えること
本書は以下の11部構成から成っています。
1.USJがTDLを超えた日
2.USJの成功の秘密はマーケティングにあり
3.日本のほとんどの企業はマーケティングができていない
4.マーケティングの本質とは何か?
5.「戦略」を学ぼう
6.マーケティング・フレームワークを学ぼう
7.マーケティングが日本を救う
8.私はどうやってマーケターになったのか?
9.マーケターに向いている人
10.キャリアはどうやって作るのか?
11.未来のマーケターの皆さんへ
この本の冒頭で著者は、USJがV字回復を果たして、ついにはTDLを超えた原動力は、「消費者視点(Consumer Driven)」という価値観と仕組みにUSJを変えたことだ、と述べています。
これは、著者がかつて勤務していたP&Gというグローバル企業が信じていた価値観である「Consumer is boss.(消費者を上司だと思え。)」というものに近い、と説明しています。
つまり、「消費者の方を向いて消費者のために働け」という価値観です。
これをUSJの例に置き換えると、「ゲストを喜ばせるために面白いものを作ろう」と思って、アトラクションやイベントの制作をするのではなく、「消費者が本当に喜ぶもの」を、消費者視点から提供することになります。
次に本書では、マーケティングの本質について、「売れるようにする=売れる仕組みを作る」ことと説明しています。
そして、「売れる仕組み」とは、消費者とブランドの接点をコントロールすることで、次の3つになります。
1.消費者の頭の中を制する
2.店頭を制する
3.商品の使用体験を制する
続いてこの本では、「戦略」と「戦略的思考」の重要性について説明しています。戦略とは、「目的を達成するために資源(リソース)を配分する選択」のことです。
戦略が必要な理由は、①達成すべき目的があり、②資源は常に不足しているからです。
経営資源には主に以下の6つがあり、6大経営資源と呼ばれます。
1.カネ
2.ヒト
3.モノ
4.情報
5.時間
6.知的財産
さらに著者は、マーケティング・フレームワークの全体像を紹介していて、それは、戦略的思考のフレームワークを使ってマーケティングの手法を整理したものです。
具体的には、次の4つです。
1.目的(OBJECTIV): 達成すべき目的は何か?
2.目標(WHO): 誰に売るのか?
3.戦略(WHAT): 何を売るのか?
4.戦術(HOW): どうやって売るのか?
本書の最後には、マーケターとしてキャリアを切り拓いてきた著者の経験を踏まえて、「キャリアはどうやって作るのか」が記されています。
詳しくはここでは触れませんので、興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。私がとくに共感したのは、次の3点です。
◆ 強みを伸ばして成功する
◆常に前向きに、目的を持つ
◆ マインドセット(意志・心構え)を変えれば、スキルが変わり、行動が変わる
あなたも本書を読んで、成功を引き寄せるマーケティングを学んでみませんか。
私、大杉潤は、「まちの本屋」再生プロジェクトとして、クラウドファンディングにより、読書交流会とトークショー・イベントを開催しています。
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では、今日もハッピーな1日を