これからは地域循環型の小さなビジネスが世の中を大きく変えると提唱している本があります。
本日紹介するのは、藤村靖之さんが書いた、こちらの書です。
藤村靖之『月3万円ビジネス』(晶文社)
この本は、「月3万円ビジネス」というコンセプトで、仲間と協力して進める「分かち合いのビジネス」を紹介・提唱している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.「月3万円ビジネス」とは
2.「月3万円ビジネス」の実例
3.地方で仕事を創るセオリー
4.エネルギーとお金を使わなくても実現できる豊かさがある
この本の冒頭で著者は、「月3万円ビジネス」とは、月に3万円しか稼げないビジネスのことで、競争も生じないため、「奪い合いのビジネス」ではなく、「分かち合いのビジネス」になる、と述べています。
確かに月に3万円では暮らしていけないのですが、「月3万円ビジネス」を10個創り出せば、月に30万円の収入になります。
著者が提唱する「月3万円ビジネス」は、以下のような考え方およびコンセプトの仕事を指しています。
◆ 月3万円しか稼げないので競争がない
◆ いいことしかやらない
◆ いい人しかやらない
◆ いい人しか買わない
◆ 「月3万円ビジネス」を複数、創り出して「複業」とする
◆ 支出の少ない生活スタイル
◆ 分かち合いのビジネス
◆ 感動的な商品
◆ 適切な価格設定
◆ 客を繋ぐ(無償での紹介)
◆ ネットで売らない
◆ 卸売りをしない
◆ 借金をしない
◆ 営業経費をかけない
◆ 温もりのある人間関係
◆ エコビレッジで自給自足に近づける
◆ 地域通貨の活用
◆ NPOとして活動
◆ マネをしてもいい「コピーレフト」(著作権のない)考え方
続けて本書では、「月3万円ビジネス」の21の事例が写真入りで紹介されています。「卵を1日20個売るビジネス」、「ツリーハウスの週末カフェ」など、ユニークで温かい地方のビジネスは、なるほどと思わせます。
また後半では、地方で仕事を創る「43のセオリー」が説明されていて、参考になります。主なものは次の通りです。
◆ 場所とテーマは、広範囲から選ぶ
◆ 変化を促すビジネスを考える
◆ 生産者と消費者の有機化を考える
◆ 仕事をスローにして、暇な専門家を活用する
◆ 複業化する
◆ 営業時間を短くする
◆ 「流行」の逆の概念を考える
◆ ローカル化を促すことをビジネスにする
◆ 支出の少ないライフスタイルを愉しむ
◆ 田舎型の支出と半都会型の収入を組み合わせる
◆ 売るよりも教える
◆ 都会の客を大田舎に呼び寄せる
◆ 田舎にいて、都会で仕事が生まれるようにしてあげる
◆ いいことで愉しく稼ぐことを趣味にする
◆ 仲間の存在は必須
◆ 愉しさが主題
この本の最後には、著者が手がける那須の「非電化工房」をはじめ、非電化のビジネスや取り組みが紹介されています。
あなたも本書を読んで、「月3万円ビジネス」の構想や新しいライフスタイルを考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!