書評ブログ

『ビジネスエリートになるための投資家の思考法』

「あなたはビジネスでお客様にどんな価値を提供しているでしょうか?」「あなたの勤め先の企業価値を認識して働いていますか?」という日達の質問を冒頭で読者に投げかけている本があります。

 

 

本日紹介するのは、京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士修了、1992年日本長期信用銀行に入行、長銀証券、UBS証券を経て農林中央金庫に入庫、「長期源厳選投資ファンド」の運用を始め、現在は農林中金バリューインベツトメンツ株式会社(NVIC)常務取締役兼最高投資責任者(CIO)奥野一成さんが書いた、こちらの書籍です。

 

奥野一成『ビジネスエリートになるための投資家の思考法』(ダイヤモンド社)

 

 

この本は、「労働者1.0」から「労働者2.0」へ、人生のフェーズを一段上げるために必要な「長期投資」と「自己投資」という2つの投資に共通する思考行動特性(コンピテンシー)である「インンベスターズシンキング(投資家の思考法)」について解説している書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.お金に困らなくなる2つの方法

2.インベスターという生き物

3.インベスターが用いる3つの視点

4.企業の本質に迫る5つのプロセス

5.お金と価値を生み続ける最強のポートフォリオ

 

 

この本の冒頭で著者は、「そもそも5年後、10年後も今の会社があるかどうかわからない変化の激しい時代に、自分の人生を雇用主に預けること自体、無謀な賭けなのです。」と述べています。

 

 

本書の前半では、お金に困らなくなる2つの方法」およびインベスターという生き物」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ すべての経済活動は顧客の問題解決

◆付加価値の高い事業をやっている会社しか高い給料は払えない

◆ 問題解決が複雑化している

◆ お金は「ありがとう」のしるし

 

◆ お金に困らなくなる2つの方法は、「自己投資」と「長期株式投資」

◆ 顧客・社会が抱える問題を発見・解決するポジショニングを見極める

◆ 土台になる考え方が「インベスターズシンキング」

◆ 顧客にとっての付加価値を特定し、競争優位性を持つこと

 

◆ 事業の経済性とは、①付加価値、②競争優位性、③長期潮流

◆ インベスターとはビジネスオーナーであり、鵜匠

◆株価は理利益の影、りえきはビジネスの影

◆ 経営資源配賦(キャピタルアロケーション)こそが経営者の本業

 

 

この本の中盤では、インベスターが用いる3つの視点」および企業の本質に迫る5つのプロセス」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 事業のポジショニングを見極めるには、①俯瞰的に見る、②動態的に見る、③斜めから見る

◆「産業バリューチェーン」のスマイルカーブを理解する

◆ 企業は働く人のための場所ではなく、顧客の問題を解決する場所

◆ スイッチングコストで永続的に利益を生むビジネスモデル

 

◆ 企業分析の5つのプロセス:①数値化/可視化する、②比較する、③分ける、④捨てる、⑤組み立てる

◆「なぜそうなるのか?」を考える

◆「さらになぜ?」「さらにさらになぜ?」を考える

◆ 重要な20%を特定できれば、重要でない80%を捨てることができる

 

 

本書の後半では、「お金と価値を生み続ける最強のポートフォリオ」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆「ジブン・ポートフォリオ」という考え方

◆ 若者は「時間」という重要な資産を持っている

◆ 自分資産の大部分が「自らの才能」ではなく「人とのつながり」

◆ あなたの「付加価値」「競争優位性」「長期潮流」は何ですか?

 

◆ 価値を生む不動産、株式

◆ 一括より積み立て投資が合理的

◆ 自分のオーナーになろう

◆ お金は「ありがとう」の対価、利益は「顧客・社会の問題解決」の対価

 

 

この本の締めくくりとして著者は、日本は「一億総依存社会」であり、FIREという考え方も「お金」に依存した生き方である、と喝破しています。

 

あなたも本書を読んで、「投資家の思考法」を身につけ、他人との相乗効果を発揮するために、まず自立したプロフェッショナルになりませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2933日目】