書評ブログ

『図書館員のためのイベント実践講座』

地元の「知のインフラ」である図書館において開催するためのイベントの作り方、運営方法と図書館のPR方法など、図書館で働く人たちのために豊富な事例ノウハウを伝えてくれる本があります。

 

 

本日紹介するのは、ボランティア団体「墨田区ひきふね図書館パートナーズ」にて3年間で100企画以上を実施した実績を持つ、図書館パートナーズ代表北村志麻が書いた、こちらの書籍です。

 

 

北村志麻『図書館員のためのイベント実践講座』(樹村房)

 

 

この本は、図書館で働く人向けの研修「ライブラリー・ファシリテーター認定講座」を開催したり、企業や業界団体向け研修を行っている著者が、次のような方々向けに、図書館でのさまざまなイベント開催のノウハウを記した書です。

 

 

◆ 公共図書館勤務の方

 

◆ 学校図書館・大学図書館勤務の方

 

◆ 専門図書館勤務の方

 

◆ 図書館ボランティアの方

 

◆ イベント開催により図書館PRをして新規顧客を獲得したい方

 

 

 

本書は以下の14部構成から成っています。

 

 

1.プロフェッショナルなボランティア集団?! 墨田区の年間60イベント事例

 

2.新規顧客なければ未来なし イベントで新規開拓

 

3.図書館員の地位向上のために スキルアップでの生き残り戦略

 

4.全国の先進的イベント事例 驚いてはいられない

 

5.図書館先進国アメリカ ニューヨーク公共図書館のイベント事情と事例

 

 

6.イベントアイデア発想法 発案から企画化まで

 

7.来てもらわなければ意味がない 集客方法あれこれ

 

8.いよいよ実施! でもそれで終わりじゃない

 

9.イベント運営の裏側実況中継 リアルな企画運営の内側

 

10.企画を通じたコミュニティの生成 単なるイベントにあらず

 

 

11.組織としてのイベント実施力 チームワーク強化のために

 

12.イベント実施に必須の協働 自前主義にこだわらない

 

13.業務効率化を追求しよう やっぱり楽に開催したい!

 

14.もっと素晴らしい企画ができる! さらなる発展

 

 

 

この本の冒頭で著者は、ボランティアとして実施してきた墨田区ひきふね図書館の年間60のイベント事例を、その開催経緯から実施企画例全国へ拡げていった流れまで解説しています。

 

 

次に、図書館におけるイベント実施の意義以下の8点に整理して説明しています。

 

 

1.新規顧客獲得のため

 

2.図書館の運営方針を全うするため

 

3.図書館評価向上のため

 

4.課題解決型図書館の推進のため

 

 

5.主体的学びの場となるため

 

6.図書館員自身の成長のため

 

7.メディア露出のため

 

8.コミュニティ生成のため

 

 

 

本書の中盤以降では、図書館員のスキルアップ全国での先進的イベント事例を紹介しています。

 

 

そして興味深いのは、図書館先進国アメリカのニューヨーク公共図書館の次のようなイベント事例の紹介です。

 

 

◆ マンガクラブ(Manga Club)

 

◆ ティーンズのためのライティング(Creative Writing for Teens)

 

◆ ネクストチャプターブッククラブ・NYPL INNOVATION PROJECT(Next Chapter Book Club)

 

◆ 出版前の本が借りられる特別企画(Summer Reading Book Swap)

 

 

このほかにも一覧表で、さまざまなイベントが紹介されていますが、その多彩さに驚かされます。

 

 

 

さらに、この本では以下のようなテーマで、図書館員がイベントを開催する際に実践的に役立つノウハウが披露されています。

 

 

◆ イベントアイデア発想法

 

◆ 集客方法

 

◆ イベント運営(前日・当日・舞台裏・後日)

 

 

 

また、著者講演会・サイン会・即売会を実施した事例も紹介されています。以下の著者は、私も著者仲間や師匠として交流のある方々で、いずれの本もぜひ、推薦したい書です。

 

 

 

鎌倉幸子『走れ!移動図書館』(筑摩書房)

 

 

 

鬼塚忠『花いくさ』(角川書店)

 

 

 

河野真杞『子どものやる気を引きだす親 うばう親』(キノブックス)

 

 

 

そのほかこの本後半では、コミュニティの生成協働業務効率化など、イベント実施に必須のノウハウについても分かりやすく説明されていて、有益です。

 

 

さらに巻末には付録として、イベントに関するQ&A参考文献も掲載されています。

 

 

あなたも本書を読んで、図書館におけるイベントについて、実践的なノウハウを学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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