書評ブログ

『年をかさねるほど自由に楽しくなった』

「若い頃と変わったと私は思っていない。少なくとも感性は同じ。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1936年生まれ、早稲田大学教育学部国語国文科を卒業してNHKに入局、女性トップアナウンサーとして活躍後、フリーになって民放キャスターを経て、文筆活動(ジャンルはエッセイ、評論、ノンフィクション、小説など)に入り、公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長を歴任し、日本旅行作家協会会長で、作家下重暁子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

下重暁子『年をかさねるほど自由に楽しくなった』(だいわ文庫)

 

この本は、文庫本や改訂版などを合わせて50数年間で著者が書いた100冊以上の本の中から選んで一冊にした書です。

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.年をかさねるほど自由になる!

2.家族は個人の集まりである

3.人とのつき合いには距離感が大切

4.男と女は違うから面白い

5.ものがあり過ぎるのも、なさ過ぎるのも落ち着かない

6.前を見つめて楽しく暮らす

7.毎日の時間の使い方

 

この本の冒頭で著者は、「改めて感性が変わっていないことに安心し、しかし、多くの人々を知ることで、今の私が作られたことに感謝する。」と述べています。

 

 

本書の前半では、年をかさねるほど自由になる!」および「家族は個人の集まりである」について、以下のポイントを紹介しています。

 

◆ 年を取ることは、個性的になること

◆ 孤独の「孤」は、個性の「個」につながる

◆ 自分の頭で考えるくせをつける

◆ 自分の中に自分をチェックする「他人の目」を持つ

 

◆ 家族とはもともと厄介なもの

◆ 子どもにだけ頼らない

◆ 捨てなければ手に入らないものがある

◆ 静かな家族は「個」のある家族

 

 

この本の中盤では、人とのつき合いには距離感が大切」「男と女は違うから面白い」および「ものがあり過ぎるのも、なさ過ぎるのも落ち着かない」について説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 何でも人にすぐ相談しない

◆ 誤解を解きたいときは人を介さずに

◆ いつの間にか話が長くなっていないか

◆ さよならだけが人生だ

 

◆ 相手の失敗には文句を言わず目をつぶる

◆ おしゃれして外食をしよう

◆ いくつになっても異性の友達は必要

◆ 本当に出会うひとは生涯に一人か二人

 

◆ ものの命を使いきる

◆ 大切にしているものを見れば、その人がわかる

◆ 本当に好きなものは決して忘れない

◆ 旅支度はシンプルライフの訓練

 

 

本書の後半では、前を見つめて楽しく暮らす」および「毎日の時間の使い方」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 下り坂も経験してみないと人生はわからない

◆ 不運と思うことも、プラスにして考える

◆ 華やかよりもシックに上品に

◆ すべきこと、やりたいことは何か

 

◆ こう死にたいと願うことは、こう生きるということ

◆ 旅はひとり旅が一番楽しい

◆ 家の中に個のスペースを充実させる

◆ 100歳の佐藤愛子さんの勁さと優しさに学ぶ

 

この本の締めくくりとして著者は、「自由とは自分に正直に生きることなのだ。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、年を重ねるほど自由で楽しくなる人生を送っていきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3147日目】