書評ブログ

『東京改造計画』

「東京にはすごいポテンシャルがある。しかし小池都知事がそれを有効活用できているとは到底思えない。」と述べて、コロナ時代の新しい首都のカタチに向けて、東京都への緊急提言をまとめた本があります。

 

 

本日紹介するのは、1972年生まれの実業家SNS media & consulting 株式会社ファウンダー予防医療普及協会理事、そしてインターステラテクノロジズ社を設立し、宇宙ロケット開発スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広い活動を展開している堀江貴文さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

堀江貴文『東京改造計画』(幻冬舎)

 

 

この本は、「小池百合子都知事の4年間」は何だったのか、と問いかけ、東京都を「3S」(=スピード、スマート、スモール)都市にする「東京改造計画」を提言している書です。

 

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

 

1.東京は政治屋たちの私物じゃない

 

2.経済

 

3.教育・社会保障

 

4.新型コロナウイルス対策

 

5.都政

 

6.未来の生き方

 

7.今こそ、明るい未来のために、立ち上がろう

 

 

 

この本の冒頭で著者は、六本木から徒歩15分の都所有のゴルフ場「若洲ゴルフリンクス」(江東区若洲)の有効活用を提言しています。

 

 

 

会員権を1億円にして、100名の会員を集めれば、あっという間に100億円のキャッシュ化ができるし、金持ち優遇というなら、ナイター設備を完備して、24時間営業にすることで、昼間だけ都民に開放するという方法もある、と提案しています。

 

 

 

続いて、「経済面」での提言として、ゼロベースで発想したユニークな政策を次々に紹介しています。私が共感する主な提言は以下の通りです。

 

 

◆ ダイナミック・プライシング(混雑時の料金を引き上げる)を導入して、渋滞や満員電車を解消

 

◆ パーソナル・モビリティ推進都市に

 

◆ 東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化

 

◆ 江戸城再建

 

◆ 築地市場跡地のブランド化

 

 

 

次に、「教育・社会保障面」の提言として、以下の持論を展開しています。いずれも時代の流れを加速するもので、東京の活性化に寄与する提言です。

 

 

◆ オンライン授業を推進

 

◆ 紙の教科書を廃止

 

◆「正解」を教えない教育

 

◆健康寿命 世界一

 

◆「ジジ活」「ババ活」で出会い応援

 

 

 

このほかに、「大麻解禁」「低用量ピル」で女性の働き方改革など、賛否両論がありそうな大胆な提言もあります。

 

 

 

本書の後半では、新型コロナ対策ほか都政についての提言を整理しています。ポイントは次の通り。

 

 

◆ インフォデミック(情報の伝染)を止める

 

◆ 経済活動を再開せよ(感染症の死者より自殺者の方が多くなる)

 

◆ 今こそネット選挙を導入(QRコードで投票)

 

◆ 都職員の9割はテレワーク

 

◆ 都職員の英語公用語化

 

◆ 東京都のオール民営化

 

 

 

この本の最後で著者は、「東京改造計画」により、「未来の生き方」を変えようと訴えています。ポイントは以下の通り。

 

 

◆「妖精さん」(=会社に来て仕事をするフリをしているポンコツ社員)のリストラ計画

 

◆ 遊び場を増やす、世界一の「暇つぶし都市」に

 

◆ 限りなく生活コストを引き下げ

 

◆ 人生100年時代のコミュニティ(=無料のオンラインサロン)

 

 

 

あなたも本書を読んで、来るべき東京都知事選挙で誰に投票すべきか、しっかりと考えてみませんか。

 

 

 

2020年7月2日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第143回】ホリエモンが提言する「東京改造計画」にて紹介しています。

 

 

 

 

 

毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2410日目】