あなたの知らない急成長動画SNSの仕組み・経済圏・危険性を取材、解説している雑誌の特集があります。
本日紹介するのは、Newsweek日本版が取り上げた、こちらの特集です。
『週刊ニューズウィーク日本版:中国発グローバルアプリ TikTok の衝撃』(CCCメディアハウス)
この特集記事は、The TikTok Boom:From China to The World(世界がハマるTikTokとは何物か)をテーマにして、運営会社であるバイトダンス社および張一鳴CEOを取材して、その経営戦略と今後の展開について展望したものです。
本特集記事は、以下の5部構成から成っています。
1.世界がハマるTikTokとは何物か
2.ゼロから分かるTikTokの仕組み
3.子供も夢中の15秒動画は他のSNSより危ない?
4.生まれながらの世界基準
5.中国テック企業を警戒すべきか
この特集の冒頭記事でジャーナリストの高口康太さんは、「2年で急成長し、150ヵ国超で展開している、中国で生まれた15秒動画SNSはAIを武器に若者たちをとりこにしている」と述べています。
北京にある運営会社のバイトダンス本社を日本メディアで初めて訪問し、取材した高口さんは、仕切りのない広大なオフィスに並ぶエンジニアの若さに驚いた、と言います。
バイトダンスは、従業員の平均年齢20代半ばと見られ、中国IT企業の序列を塗り替える勢いだ、と見られているそうです。
中国IT業界を代表する企業は次の4社。
◆ 百度(バイドゥ):検索
◆ アリババ・グループ:EC(電子商取引)
◆ テンセント・ホールディングス:メッセージアプリとゲーム
◆ JDドットコム:EC(電子商取引)
これら4社が、アメリカのGAFAと同じ位置づけで、それに続く第二グループが「TMMD」と呼ばれる中国IT企業4社だと言います。
◆ T:バイトダンス <ショート動画アプリTikTok>
◆ M:美団点評 <出前とレストラン検索>
◆ M:小米(シャオミ)<スマートフォン>
◆ D:滴敵出行 <ライドシェア>
バイトダンスが「T]になっているのは、主力サービスであるニュース・アグリゲーション・アプリ「今日頭条(Toutiao)」から来ている、と言います。
バイトダンスは、第二グループのトップを走っており、2018年末に30億ドルの資金調達をして、時価総額750億ドルと評価されています。
TikTokは15秒の自作動画をシェアできるショートムービーアプリですが、「動くプリクラ」として、若者の間で爆発的に拡がっています。
日本でも、きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfumeなどの芸能人、人気ユーチューバーなどインフルエンサーがTikTokでショート動画を配信しています。
続いて、TikTokが世界150ヵ国へ拡大している理由として、以下のポイントを紹介しています。
◆ 中国版(ドゥイン)とグローバル版(TikTok)を同時展開
◆ AIがバイトダンスの核心(レコメンド機能+表示ルールの新規性)
◆ ユーザー参加型の仕組み
◆ 第三の柱(=つながる)に向けての戦略
これらの具体的な中味については、ぜひ本特集を手に取ってご覧ください。
続いて、「TikTokの仕組み」について、ゼロから分かるように、解説されています。
また、子どもへの危険性というセキュリティ面でのTikTokの課題や対策についても紹介されています。
この特集の最後では、生まれながらの「世界基準」となっているバイトダンス社の中国企業としてはユニークな経営について考察されていて参考になります。
あなたも本特集を読んで、TikTokの可能性やバイトダンス社の潜在力について、よく考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!