「幸福感」がなぜ成功を呼ぶのか、について考察し、説明している本があります。
本日紹介するのは、スタンフォード大学の「思いやりと利他主義の研究教育センター」のサイエンス・ディレクターで、イェール大学で「幸福の心理学」を教えているエマ・セッパラさんが書いた、こちらの書籍です。
エマ・セッパラ『自分を大事にする人がうまくいく~スタンフォードの最新「成功学」講義』(大和書房)
この本は、「成功」のためなら「幸せ」を犠牲にしてもかまわない、とか、自分を追い詰め限界までやれば成功する時代、は終わった、ということを示し、「古臭い成功理論」を正すために書かれた書です。
本書は、「幸せ」と「成功」を同時に手に入れる6つの方法を骨子として、以下の6部構成から成っています。
1.未来を追い求めるのをやめる-生産性を「あげよう」とすると成功の機会が減る
2.「やりすぎ」からの脱却-生まれ持つ回復力(レジリエンス)を鍛える
3.エネルギーをコントロールする-「冷静でいること」の隠れた利点
4.「何もしない時間」を増やす-創造性の秘訣
5.自分との付き合い方を変える-「厳しい自己批判」の危険性
6.思いやりの力を理解する-「自己中心的な考え」が裏目に出るのはなぜか?
この本の冒頭で著者は、成功についてのまちがった概念として、以下の6点を挙げています。
1.絶えず何かを成し遂げることが重要
2.ストレスなくして成功はない
3.何がなんでも頑張り通さなければならない
4.特定の分野に注力すること
5.力のかぎりを尽くすこと
6.一番を目指すこと
そして、ノース・カロライナ大学のバーバラ・フレドリクソンほかが研究したポジティブな感情の及ぼす影響について、幸福が次の4つの面で成功へとつながることを紹介しています。
◆ 知力の面 : ポジティブな感情により創造的に考え、困難な状況を打破する助けになる
◆ 心理面 : ポジティブな感情はストレスからより早く解放される助けになる
◆ 人づきあいの面 : ポジティブな感情は人とのつながりをより強めてくれる
◆ 肉体面 : ポジティブな感情は、睡眠や免疫機能の改善、体力向上、心臓血管・健康状態を良くする
本書では、これまで常識として語られてきた「成功の理論」を根底から再考し、現在の「幸福感」こそが、将来の「成功」につながることを科学的に説明しています。
主なポイントや印象的な具体的事例を以下に挙げておきます。
◆ マルチタスクは記憶力に問題を起こす
◆ ストレス解消法はなぜ「逆効果」なのか?
◆ チョコレートとアルコールは弱った神経に追い打ちをかける
◆ 成功は「回復の速さ」で決まる
◆ 勘定をもっとうまく扱う
◆ 自己批判では「やる気」を出せない
◆ 「思いやり」は組織のパフォーマンスを格段によくする
あなたも本書を読んで、スタンフォードの最新「成功学」講義のエッセンスを学んでみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を