平凡なサラリーマンがネットワークビジネスでグループ3,000人のトップに立ち、今は世界各国で飲食店経営をする著者の大きな財産と人脈を築いていく成功ストーリーを描いた本があります。
本日紹介したいのは、成蹊大学法学部を卒業後、総合商社などの勤務を経て、モリンダ(タヒチアンイニインターナショナル)のディストリビューターとなり、史上最年少で同社の最高位を獲得した菊地英晃さんが書いた、こちらの本です。
菊地英晃『ザ・バイブル 読むだけで身につくお金と人に好かれる習慣』(幻冬舎文庫)
この本は、中堅商社に勤める29歳の独身である主人公の片山亮が、ネットワークビジネスに関する本で古典中の古典とされる本(通称、『バイブル』)を読み、その著者で成功者でもあるアオヤマ&カンパニーの青山社長をメンターとして、ネットワークビジネスで組織を作っていく苦闘を描いた小説です。
本書は以下の6部構成に分かれています。
1.プロローグ
2.発見
3.出会い
4.感謝
5.成功
6.エピローグ
本書では主に、組織をどう構築していくか、というリーダーとしての心構えや、グループ内外でのコミュニケーションについて書かれています。
まず本書の最初の部分で、ビジネスを成功させるメンバー構成について、以下の6つのカテゴリーに分けて考えることを提唱しています。
1.パートナー; 必ず一緒に事業を興したい人
2.プレゼン; プレゼンテーションの上手な人
3.行動力; 行動力のある人
4.信用; 社会的に信用のある人(公的資格、金融関係、人望)
5.スター; とびっきり明るいムードメーカー
6.その他
また、組織を作っていく過程で、リーダーとして考えるべきこと、行うべきことがストーリーの随所で、メンターの言葉として書かれており、参考になります。主なものは次の通りです。
◆ つねに、あらゆる点で、「自分は間違っているのではないか」と仮説を立て、検証する習慣を身につける
◆ 知覚動考(=物事を「知」ったら「覚」えて、「動」いてから「考」える=トモ・カク・ウゴ・コウ)
◆ 今もらっている収入ではなく、収入を産み出す能力が大事
◆ 変化を恐れ安定を求めるのは自然の摂理(=「諸行無常」)に反する=「変化を愛せ」
◆ 「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」
◆ ネットワークビジネスはシャンパングラスをピラミド状に組み立てて一番上のグラスから注ぎ込むのと同じ
◆ FOCUS(集中)と REPEAT(繰り返し)が大切
◆ 信用さえ得られれば、何か事を起こすことは比較的簡単
◆ 信用はなかなか報酬として返ってこないこともあるが心配は無用、利息を付けて大きくなって返ってくる
◆ 生産者と消費者が一体となるプロシューマーの時代から、売り手も一体となるセルシューマーの時代へ
◆ 人生を変えるには、毎日の習慣、毎日の時間配分を変える必要がある
◆ 人生は選択の連続であり、その選択の結果が今である
◆ 関わる人の「人生のプロデューサー」になったつもりで人と接する
◆ 良い情報は部下へ、悪い情報は上司へが原則
◆ 会社のオーナーになった意識で仕事をすること
◆ リーダーを育てたいのなら、なるべく自分からのアドバイスを減らし、できるだけ褒めること
本書は、様々なネットワークビジネスで成功した人の間で読み継がれている本ということですが、起業して組織をつくり、事業を成功に導きたい経営者にも、多くの示唆を与えてくれる本です。
あなたも本書を読んで、起業を成功に導きませんか。
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では、今日もハッピーな1日を