「人生は素晴らしいもの。定年ごときに、その価値をそこなわせてたまるものですか!」と呼びかけ、定年を楽園にする方法やヒントを提示してくれる本があります。
本日紹介するのは、中央信託銀行(現・三井住友信託銀行)に勤務した後、53歳で独立し、セカンドライフ相談のほか、国内各地でライフプランセミナー等の講師をしている髙伊茂さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
髙伊茂『定年を楽園にする仕事とお金の話 45歳からそなえる「幸せ老後」のキホン』(ぱる出版)
この本は、「人生100年時代」の今、定年での60歳は折り返し地点に過ぎないため、「逃げ切る」という発想は止め、定年後の長い暮らしを「楽園」のような幸せな時間に変えることを提唱している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.定年ごときを恐れない人生
2.定年後にはどんな生き方があるの?
3.シニア独立で一番大切なもの
4.独立にあたって必要なルールや手続き
5.「幸せな老後」のためのお金の増やし方
6.知っておきたい定年前・定年後のお金の知識
7.与えられた命を自分らしく有意義に過ごす
この本の冒頭で著者は、「幸せな老後って何ですか?」と問いかけています。その答えは、次の4Kだそうです。
◆ お金(経済)
◆ からだ(健康)
◆ こころ(生きがい)
◆ 家族
次に本書では、定年後に「働く人生」を選択した場合には、①再雇用、②再就職、③独立・起業の3つがあり、そのうち「再雇用」の場合は、次の3つの行動基準を満たすべきだ、と述べています。
1.雑用は自分でやる
2.パソコンも自分でやる
3.コミュニケーションは自分から取る
また、「独立・起業」については、以下の3点の理由で、シニアは向いているとしています。
1.経験・人脈が豊富
2.子どもが独立している
3.月3~6万円の稼ぎだけでもよい
この本の中盤以降では、シニアの独立・起業について、「大切なこと」をステップごとに説明しています。まず、独立の相談は、次の4つのメリットから、独立開業している人にすべきだと提唱しています。
◆ 独立の気持ちを後押しする
◆ 失敗談を聞ける
◆ ノウハウを聞ける
◆ 仕事を回してもらえる
続いて、独立時の仕事のコツとして、以下の3点を紹介しています。
1.年中無休
2.勉強を常にする
3.「手まめ・口まめ・足まめ」
さらに、「シニア独立で守るべき8つのルール」を、次の通り、提示しています。
◆ 事業にかける情熱があるか
◆ 今までやってきた仕事と縁があるか
◆ 自分を支援してくれる友人・知人、ブレーンとなる人がいるか
◆ 家族がいる場合、家族を守れるか
◆ 仕事を楽しめるか
◆ 社会的使命があるか
◆ 自分への投資を続けられるか
◆ 無謀な投資をしない
また、シニア独立の事例として、10名の方の仕事ぶりを紹介しています。
本書の後半では、「幸せ老後」のためのお金の増やし方や年金、医療費、介護保険、その他家計の収支について、詳しく解説しています。
この本の最後では、先人に学ぶ「お金の格言」を以下の7つ(最後は著者自身が作成)、紹介しています。
1.卵は1つのかごに盛るな
2.遠くのものは避けよ
3.株を買うより時を買え
4.勘定合って銭足らず
5.入るを量りて出ずるを制す
6.金は天下の回りもの
7.夫婦喧嘩はお金から
あなたも本書を読んで、「定年を楽園にする」方法を学んでみませんか。
2020年3月31日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第50回】幸せ老後のつくり方とは?、にて紹介しています。
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では、今日もハッピーな1日を