書評ブログ

『定年後でも間に合うつみたて投資』

「人生100年時代では、60歳でも40年という長い年月が残されています。非課税期間の無期限化により、まさに定年前後でもつみたて投資を始めるべきチャンスが来たのです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表で、お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、個別の相談・指導に高い評価を受けている横山光昭さんが書いた、こちらの書籍です。

 

横山光昭『定年後でも間に合うつみたて投資』(角川新書)

 

この本は、定年という言葉を多少なりとも意識する世代の方に向けて、「つみたて投資」に取り組んでいただけるよう構成された本です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.新NISAで「資産寿命」をを延ばし、人生100年時代を生き抜く

2.「つみたて投資」を始めるための資金計画づくり

3.定年後でも間に合う「つみたて投資」の始め方

4.「つみたて投資」のベストな買い方を考える

5.運用後のメンテナンスとおトクな受け取り方

6.「つみたて投資」からさらに資産を増やすには

 

この本の冒頭で著者は、「本書でお勧めする商品は、つみたて投資の範囲で買えるものばかりです。特に投資初心者でも取り組みやすい『全世界株式型インデックスファンド』を軸に取り上げ、ある程度のバリエーションを加えながらご紹介していきます。」と述べています。

 

 

本書の前半では、新NISAで資産寿命をを延ばし、人生100年時代を生き抜く」および「つみたて投資を始めるための資金計画づくり」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 2024年からのNISAは、①非課税保有期間の無期限化、②非課税限度額の引き上げ、③口座開設期間の恒久化、④つみたて投資枠と成長投資枠の併用可

◆ 資産寿命は自分で延ばしてい時代

◆ 少額でも時間を味方につける

◆ NISAはやらないことがデメリット

 

◆ 年金だけでは30年間暮らせない

◆ 老後生活のキーワードは、WPP

◆ お金を貯める3つの方法:①収入を上げる、②支出をコントロール、③投資

◆ 公的年金の繰り上げ・繰り下げをどうするか

 

 

この本の中盤では、定年後でも間に合うつみたて投資の始め方」および「つみたて投資のベストな買い方を考える」について解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ インデックスファンドはわかりやすい

◆ 老後資金の目標値を考える

◆ 新NISAに沿って資産運用を試算

◆ 日本人の家計に占める現金・預金の割合

 

◆ つみたて投資で購入できる5つのタイプ:①全世界型、②米国型、③先進国型、④新興国型、⑤国内型

◆ ネット証券で口座開設を

◆ 全世界型インデクスファンドを軸に

◆ 全世界型株式を軸に、スパイスを効かせる

 

本書の後半では、運用後のメンテナンスとおトクな受け取り方」および「つみたて投資からさらに資産を増やすには」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ NISA口座の中の資産の目減りを考える

◆ 運用を続けながら、上手に取りこぼす

◆ NISA成長枠を使う

◆ 日本に投資すべきか、という問題

 

この本の締めくくりとして著者は、「私がかつて経験したようなお金に対するストレスを、皆さんに味わってほしくは、ありません。」と述べています。

 

 

本書で推奨している定年前後からの「つみたて投資」については、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)および『定年ひとり起業』シリーズ3部作、とくに『定年ひとり起業マネー編』(いずれも自由国民社)で提唱している投資の考え方共通する部分が多く、深く感銘を受けました。

 

 

あなたも本書を読んで、「つみたて投資」のベストな買い方を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3190日目】