「マンションに住んでいるかぎり、避けては通れないのが管理組合の役員です。」「とにかく想像していた仕事内容よりもはるかに複雑で、これほど情報が溢れている世の中になったにもかかわらず、参考になりそうな情報が少なく苦労しました。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1961年生まれ、広告会社・電通に新卒入社、多数の業種を担当して新規顧客開拓で140社以上の実績を上げ、2020年12月末、35年勤務した電通を早期退職、「ライフシフトプラットフォーム(LSP)」のスターティングメンバーとして活躍中の竹中信勝さんが書いた、こちらの書籍です。
竹中信勝『タワマン理事長ーある電通マンの記録』(ワニブックス)
この本は、著者が実際に経験し、ブログで発信してきた数々のトラブルとその対処法を紹介しながら、「電通マン」の視点から「タワマン」というコミュニティを改善していく術をまとめている書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.青天の霹靂! ある日突然タワマン理事長に
2.買う前に知りたかったタワマンの基礎知識
3.クレームはすべて理事長にやってくる~理事長出勤の記録①~
4.臨時総会開催を決意! 修繕積立金を3倍へ
5.タワマンのトラブル集 なんでこうなるの?~理事長出勤の記録②~
6.それでもやっぱりタワマン生活は最高!
この本の冒頭で著者は、「今まさに管理組合の役員に任命されて不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。本書では管理組合役員を引き受けることで得られるメリットや、新たな視点を取り入れるためのアイデアもお届けします。」と述べています。
本書の前半では、「青天の霹靂! ある日突然タワマン理事長に」および「買う前に知りたかったタワマンの基礎知識」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 知らずに享受していた管理組合の恩恵
◆ 管理会社は営利企業、マンションの維持管理当事者ではない
◆ タワマンの基本:ヒト・モノ・カネは「管理・修繕・財政」
◆ ローン支払い以外に月10万円かかるのがタワマン
この本の中盤では、「クレームはすべて理事長にやってくる~理事長出勤の記録①~」および「臨時総会開催を決意! 修繕積立金を3倍へ」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 理事長自ら草をむしれば月7万円の節約
◆「公開空地の木で信号機が見づらい」というクレーム
◆「航空障害灯が点かない」法令違反のまま半年放置
◆「掃除機をかけるとうるさい」相次ぐ隣人トラブル
◆ 30年間の長期修繕計画を立て、管理組合総会で修繕積立金を3倍に値上げ
本書の後半では、「タワマンのトラブル集 なんでこうなるの?~理事長出勤の記録②~」および「それでもやっぱりタワマン生活は最高!」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ マンション管理士と契約し、管理会社の言いなりにならない
◆ 洗濯機の騒音トラブルで、「洗濯機用防振ゴムマット」を全戸に推奨
◆ ゴミを分別しない迷惑な住民たち
◆ 共用部が多いと電気代の高騰で出費が激増
◆ マンションの価値はコミュニケーションで決まる
この本の締めくくりとして著者は、「優秀なマンション管理士と出会ってからは、たくさんのアドバイスをもらい、あらゆる面からサポートしてもらえて、これまでの悩みは大幅に軽減。」「知識や経験のなさをカバーしたのに、次に立ちはだかる資金難の壁。」と述べています。
あなたも本書を読んで、タワマンに住むリスクや管理組合役員の仕事の大変さについて、しっかりと考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3667日目】