「人生の最終セレモニーとも言える葬儀には、その方の生きざまや姿勢が如実に表れます。と同時に、家族や友人、知人たちなど、故人と生前関わりのあった人たちに多大な影響を与えるとも感じています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、鹿児島県出身、看護師として働いたのち、葬儀業界へ移り22年間で2万件を超える葬儀に関わり、現在は一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会代表理事、葬祭コーディネーター、葬祭コンサルタントの阿部由美子さんが書いた、こちらの書籍です。
阿部由美子『もしも今日、あなたの大切な人が亡くなったとしたら』(青春出版社)
この本は、著者が今まで関わった中でも、特に印象的で忘れられないお葬式の物語を紹介している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.愛があふれるお見送り
2.絆の深まるお見送り
3.わだかまりがとけるお見送り
4.葬儀社も涙するお見送り
5.葬儀社の心が伝わるお見送り
この本の冒頭で著者は、「私はこれまでに、葬儀を通して家族の絆や愛が深まったり、確執やわだかまりがとけたりした方たちの姿をたくさん見てきました。」と述べています。
本書の前半では、「愛があふれるお見送り」をテーマに、以下の物語を紹介しています。
◆ ダウン症の息子と交わした最後の約束
◆ 手話で紡いだ「贈る言葉」
◆ わずか2年の命を真っすぐ生きる
◆ 父さん、ひょっとこ踊りで見送るね
◆ 10年越しの「ありがとう」と「ごめんなさい」
この本の中盤では、「絆の深まるお見送り」および「わだかまりがとけるお見送り」に関する物語を紹介しています。主なポイントは次の通り。
◆ 私が一番きれいだったとき
◆ 兄の写した遺影写真
◆ 亡き母が父の命を救った
◆ 満月になったおじいちゃん
◆ 兄ちゃん、家で焼酎でも飲もうよ
◆ お母さんの筑前煮
◆ ばあちゃん、この髪、似合ってる?
◆ 肉じゃがは父さんの味
◆ 二人っきりのお葬式
本書の後半では、「葬儀社も涙するお見送り」および「葬儀社の心が伝わるお見送り」について物語を紹介しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ たった五文字の感謝状
◆ 来世ではじいちゃんのじいちゃんになる
◆ 父さん、僕の号令が聞こえる?
◆ 18歳のボイスメッセージ
◆ 友情の証しの花祭壇
◆ 両親の二度目の結婚式
◆ 斎条で実現した「自宅葬」
◆ 葬儀で知った夫の本心
この本の締めくくりとして著者は、「もしも今日、あなたの大切な人がなくなたとしたら。あなたはどんな声をかけて、どんな見送りをしてあげたいですか?」と問いかけています。
さらに、「もしも今日、あなたが大切な人を遺して逝かなければならないとしたら。あなたはどんな言葉を遺して、どんなふうに送られたいですか?」と続けています。
あなたも本書をきっかけとして、「自分ならどんなことをしてあがられるか」「自分は何を遺していこうか」などを思い描き、家族で話す時間を作ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2967日目】