「考え方に正解なんてない。『自分に合うなぁ』と思う考え方だけ自由に取り入れたらいい」「思考は武器みたいなもん。時と場合に合わせてもっとも適したものを選んで使えばいい」というベストセラーの前作『ストレスゼロの生き方』(きずな出版)にて主張している考え方を一貫して提唱し、前作の自分を全否定する100項目を紹介している続編の本があります。
本日紹介するのは、1988年生まれ、米国留学中に筋トレと出会い、40キロ近いダイエットに成功、その後最先端のトレーニング理論と栄養学を学び、現在は社長として働きつつ、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に普及させることをライフワークとしているテストステロンさんが書いた、こちらの書籍です。
テストステロン『ストレス革命 悩まない人の生き方』(きずな出版)
この本は、著者自身が前作に対して批判的思考を適用し、「悪魔の代弁者」役をやり、徹底的に批判的な目で前作の内容を精査し、代案を述べていく書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.はじめに 「考え方に正解なんてない」を読者が体験できる史上初の本
2.やめない
3.捨てない
4.逃げない
5.受け入れない
6.貫かない
7.決めない
8.筋トレしない
この本の冒頭で著者は、前作の内容と正反対のことを主張するという前代未聞の取り組みをすることで、「考え方に正解なんてない」を読者が体験できる史上初の本を書いたと述べています。
この取り組みが読者の思考をより柔軟にし、ストレス社会を生き抜く助けになる確信がある、と著者は言います。
本書の前半では、「やめない」「捨てない」考え方について、次のようなポイントを提示し、説明しています。
◆ 社会の用意したモノサシを使うのを、やめない(お金を稼げ)
◆ 心配を、やめない
◆ 理不尽を受け入れるのを、やめない
◆ 夢を持つのを、やめない
◆ 全力投球を、やめない
◆ 他人に期待するのを、やめない
◆ 過去の自分に縛られるのを、やめない
◆ 他人の評価を気にするのを、やめない
◆「私なんて・・・」を、捨てない
◆「時間がない」を、捨てない
◆ 後悔を、捨てない
◆ 怒りの感情を、捨てない
「やめない」の冒頭に「WARNING」が記載されているように、「社会の用意したモノサシを使うのを、やめない」は、心が弱った人は読み飛ばすようにとなっていて、最初が厳しい考え方の提示になっています。
続いてこの本の中盤では、「逃げない」「受け入れない」考え方について、前作を否定する主張が展開されています。主なポイントは次の通り。
◆ 本当に辛いときは、逃げない
◆ 余力があるうちに、逃げない
◆ 趣味の世界へ、逃げない
◆ 認可区を否定してくる人間から、逃げない
◆ 失敗を、受け入れない
◆ 矛盾を、受け入れない
◆ 困難を、受け入れない
◆ 裏切りを、受け入れない
本書の後半では、「貫かない」「決めない」考え方について、以下のような前作と反対のポイントを挙げています。
◆ 己の美学を、貫かない
◆ 理想の自分象を、貫かない
◆ 攻めの姿勢を、貫かない
◆ 健康的な生活リズムを、貫かない
◆ 根拠のない自信を持つ、と決めない
◆ 他人はみな教師、と決めない
◆ 仕事は「好き」か「得意」かで選ぶ、と決めない
◆ 過去の自分と決別する、と決めない
この中で「貫かない」の最後にある「健康的な生活リズムを、貫かない」は、驚かされる考え方でしたが、次の3つは「マジで死ぬほど大切だから何が何でも貫け」と解説されています。
1.8時間寝る(最低でも7時間)
2.食生活を整える
3.週3日運動する(最低でも週2日)
この本の最後に著者は、「筋トレしない」の項目を配置しています。っしかしながら、これだけは正反対の考え方を提示することなく、「筋トレしろ!」と提唱しています。
「筋トレしない」は人生の損失でしかなく、著者の口からはとても言えない、ということです。筋トレは最強のソリューションなのです。
対比して読むとより理解が深まるテストステロンさんの前作はこちらです。
書評は、2019年11月3日付記事で、こちらからどうぞ。
あなたも本書を読んで、悩まない人の生き方である「筋トレ革命」について、柔軟な思考法を学び、「考え方に正解なんてない」を実感してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2462日目】