「暇こそ、あなたが何にでもなれる可能性の種が育つ土壌だ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1992年、岐阜県養老町生まれ、中京大学国際英語学科を卒業、在学中にアメリカの大学に1年間留学しマーケティングと心理学を専攻、日本語教育や貿易業に携わる傍らでメディア向けの記事執筆を副業で始め、その後独立して2019年にライティング・エージェント「ANCHOR」を立ち上げ、記事制作業を本格化、現在は一般社団法人日本デジタルデトックス協会理事、講談社「クーリエ・ジャポン」の編集者の森下彰大さんが書いた、こちらの書籍です。
森下彰大『戦略的暇 人生を変える ー「新しい休み方」』(飛鳥新社)
この本は、私たちが自分のための余暇を取り戻し、その余暇で培われた思考やエネルギーを個人と社会にとってより良い方向へと向けるための「戦略」、すなわち「戦略的暇」の技法を示している書です。
本書は以下の2部構成から成っています。
1.戦略的暇とは?
2.これからのデジタル社会をどう生きるか
本書の冒頭で著者は、「戦略的 ”暇” を実践する人が増えれば、あなたが変わり、最終的には個人の集合体である社会をも変える力になる」と述べています。
本書の前半では、「私たちはどこから来たのか」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 心身の活動を伴う「アクティブ・レスト」
◆ まずは立ち止まり、一休みすることが、社会変革の第一歩となる
◆ 良質な暇の対極にあるのが、悪質な暇
◆ Z世代を中心にトレンド化する「静かなる退職」と中国の「寝そべり族」
◆ 付け焼刃の福利厚生は、ウェルビーイング・ウォッシュ
この本の中盤では、「デジタル社会は私たちをどう変えたのか」および「デジタル社会と分断される今」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ スマホのスクリーンタイムを減らす
◆ AI時代に不可欠な新たなアイデアを生み出す創造性が奪われる
◆「スクリーン無呼吸」に注意
◆ ポジティブより強いネガティブ
◆ フィルターバブルに陥る危険性
◆ タバコより強い吸引力を持つSNS
◆ 即時のフィードバックを期待する「ナウイズム」がもたらす強迫観念
◆ AIで人は無責任になる
本書の後半では、「現代特有の脳疲労を癒す 新しい休み方」「コスパ・タイパからの脱出」「凝り固まった私を解き放つ」および「ゲーム・チェンジャー『スペパ』」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ STEP1:デジタルデトックス(DD)
◆ STEP2:時計時間デトックス(コスパ・タイパからの脱出)
◆ STEP3:自分デトックス(凝り固まった「私」を解き放つ)
◆ スペパ(スペース・パフォーマンス)がゲーム・チェンジャーになる
◆ スペパの高め方:①自然に出る、②小さな空間儀式、③フィクション空間、④リアルで人に会う
この本の巻末には、付録「数分でもOK! 今日からできるDD実践法」が掲載されています。具体的には次の6つ。
1.デジタル・フリーゾーン
2.SNSの利用バランス
3.SNSの二拠点生活
4.ゲーム感覚だDD
5.最高のDD:運動
6.マインドフルな時間(呼吸法、ヨガ、瞑想、サイレントウォーク)
あなたも本書を読んで、人生を変える「新しい休み方」を学び、戦略的 ”暇” を実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3707日目】