「生きているときには、好きなものや嫌いなもの、こうしたい、ああしたいという願いを持っているのに、なぜ死については語ることなく人生を終えてしまうのでしょうか。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1973年東京生まれ、同志社大学法学部政治学科卒業し、IT業界、生花流通業界を経たのち、亡き母を散骨したことをきっかけに 2007年 株式会社ハウスボートクラブを起業、現在は、YOMI International株式会社 代表取締役CEO、株式会社ハウスボートクラブ 取締役会長、日本葬送文化学会 副会長で、死についてオープンに語り合えるサードプレイス「終活スナックめめんともり」を東京都江東区森下にオープンしている村田ますみさんが書いた、こちらの書籍です。
村田ますみ『ちょっと死について考えてみたら怖くなかった』(ブックダム)
この本は、死というものが怖いものではなく、人生における自然な流れの一つのようにも思えてくるなど、さまざまな「死」にまつわる考え方を紹介し、自分はどう最期を迎えたいのか、そしてその日までどう生きたいのかを考えるヒントになるように書かれた本です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.なぜ終活スナック? めめんともり開業のルーツを辿る
2.理想の最期はなんですか?
3.誰に弔辞を読んでもらいたいですか?
4.死に対するイメージ、少し変えてみませんか?
5.めめんともり、1日ママに死生観を聞いてみた!
6.自分らしい最期を迎えるために必要なこと
この本の冒頭で著者は、「もっと気軽に、堅苦しくなく、自分の人生のゴールを考えていくことが必要だと思うのです。」「『自分の死』について考えることによって、普段当たり前のように見えている景色も、また違ったものに感じられるはずです。と述べています。
本書の前半では、「なぜ終活スナック?めめんともり開業のルーツを辿る」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 母が希望した伊江島の海で散骨を行う
◆ 家族が主催する葬儀が少なくなっている
◆ 海洋散骨は家族が主催する最期のお別れの場
◆ 日常生活の中で死は遠いものになっている
◆ 海洋散骨は家族にとってグリーフケアの一面も、手元供養も選択肢
この本の中盤では、「理想の最期はなんですか?」「誰に弔辞を読んでもらいたいですか?」および「死に対するイメージ、少し変えてみませんか?」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 自分にとって「理想の死」を考えて書いてみる
◆「最後の晩餐」という身近な話題からから死について考える
◆「誰に弔辞を読んでもらいたいか」を考えてみる
◆ 棺桶に入ると、もっと行きたくなる、カラオケはないけどカンオケはある終活スナック
◆ 終活は「死の準備」だけでなく、「生を豊かにする」活動
本書の後半では、「めめんともり、1日ママに死生観を聞いてみた!」および「自分らしい最期を迎えるために必要なこと」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 多様な選択ができることで、死の捉え方が変わる
◆ 心を緩めて死を考え、生を見つめる
◆ ”ひとり死” は怖くない
◆ 自分の最期には、たくさんの選択肢がある
◆ 親の死と向き合い、自分の最期について考える時期に
この本の締めくくりとして著者は、「2025年2月。東京・森下の『めめんともり』開店から1年後となる日に、2号店となる沖縄店をオープンさせることになりました。」「母が眠り、第二の故郷のように感じるこの場所に『めめんともり』ができることに、大きな喜びを感じています。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「自分はどう最期を迎えたいのか、そしてその日までどう生きたいのか」を考え、自分らしい終活を実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3670日目】