幸福を決定づける要因に関する理論で、「人は何によって幸せになるのか?」といったことについて、現在の科学者が知っているすべてをまとめた本があります。
本日紹介するのは、米国カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授で、社会心理学とポジティブ心理学のコースで教鞭をとり、『ポジティブ心理学ジャーナル』の編集に携わっているソニア・リュボミアスキーさんが書いた、こちらの書籍です。
ソニア・リュボミアスキー『幸せがずっと続く12の行動習慣』(日本実業出版社)
この本は、幸福を決定づける要因に関する理論を述べた書です。つまり、幸せな人を観察して、研究して、科学的に証明した「幸福度の高め方」を明らかにしています。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.幸せがずっと続くためにすべきこと
2.幸福度を高める12の行動習慣
3.40%の行動習慣が続く5つのコツ
この本の冒頭で著者は、より幸せになるためのプログラムの基本を紹介しています。
それは、幸福とは見つけるものだ、という誤った考え方に気づき、幸福を「創造する」とか「築く」と考えることから始まります。
なぜなら、私たち自身の中に幸せをつくりだす力があることが、これまでのさまざまな調査からわかっているからです。
著者たちの研究の結果、幸福を決定する3つの要因とその割合が以下の通り、発見されました。
◆ 遺伝による設定値 50%
◆ 意図的な行動 40%
◆ 環境 10%
殆どの人が意外に思われるかも知れませんが、「裕福か貧乏か」「健康か病気がちか」「器量がいいか、人並みか」「既婚者か、離婚経験者か」などの生活環境や状況による違いは、幸福度のわずか10%しか占めていません。
実は、幸福になるための最大の鍵は、遺伝子の性質を変えることでもなく、環境を変えることでもなく、「私たちの日々の意図的な行動」にあるのです。
また、著者は「幸福」という言葉を、「喜びや満足をもたらす経験と、充実して生きがいがあり、価値のある人生だと感じることを合わせた状態」と定義して用いています。
そして本書では再度、注意を促していますが、「幸福」にまつわる誤った神話として、以下の3つに注意するように指摘しています。
1.幸福とは、見つけるもの
2.幸福とは、環境を変えることで得られるもの
3.幸福とは、生まれついてもっているもの
結論として、幸せになるための最適な行動の選び方として、次の3つの方法を紹介しています。
◆ 自分の不幸の原因に合わせる
◆ 自分の強みに合わせる
◆ 自分のライフスタイルに合わせる
続けて、この本の核心部分である「幸福度を高める12の行動習慣」が以下の通り、具体的かつ詳しく解説されています。
1.感謝の気持ちを表わす
2.楽観的になる
3.考えすぎない、他人と比較しない
4.親切にする
5.人間関係を育てる
6.ストレスや悩みへの対抗策を練る
7.人を許す
8.熱中できる活動を増やす
9.人生の喜びを深く味わう
10.目標達成に全力を尽くす
11.内面的なものを大切にする
12.身体を大切にする-瞑想と運動
それぞれの行動習慣について、詳しい説明が知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってお読みください。
この本の最後には、私たちが幸せを求めてコントロールできる「40%の行動習慣」が続く5つのコツが記されています。以下の5つです。
1.ポジティブな感情をより多く体験する
2.タイミングをはかり、行動に変化を起こす
3.社会的なつながりを大切にする
4.意欲と献身的な努力をもって人と関わる
5.行動は繰り返すことで習慣になる
著者のリュボミアスキーさんがが提唱している「12の行動習慣」も、その習慣が続く「5つのコツ」も、私自身の経験に照らして、とても納得感があるものです。
あなたも本書を読んで、科学的に証明された「幸福度の高め方」を学び、幸せがずっと続く「12の行動習慣」を実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を