「本書は、ビジネスフレームワークへの入門を、すべてアップル(Apple)のストーリーでご紹介するという、世界的に見ても類がないアプローチをしています。」と述べている本んがあります。
本日紹介するのは、1980年生まれ、慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程を修了後、ジャーナリストとして独立した松村太郎さんと、1963年生まれ、明治大学法学部卒業、複数の広告会社を経て独立、多くのベンチャー・スタートアップの社外取締役、アドバイザーとしてマーケティング・経営戦略の支援を行う徳本昌大さんが書いた、
松村太郎・徳本昌大『最強Appleフレームワーク:ジョブズを失っても、成長し続ける最高・堅実モデル!』(時事通信社)
この本は、ビジネスにおける非常に重要な知識であり、”共通言語” とも言える「ビジネスフレームワーク」を学ぶための書籍です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.ビジネスを読み解く、超基本フレームワーク
2.イノベーションを作り出すフレームワーク
3.圧倒的に成功する現代のビジネスモデルとなるフレームワーク
4.マーケティングを理解するためのフレームワーク
5.組織を加速させるフレームワーク
この本の冒頭で著者は、ビジネスフレームワークが重要な理由として、次の4点を挙げています。
◆ 戦略的な目標の達成
◆ 組織の方向性の明確化
◆ 意思決定と効率性の向上
◆ 組織の柔軟性と適応性の向上
本書の前半では、「ビジネスを読み解く、超基本フレームワーク」ついて以下のポイントを説明しています。
◆ マトリクス分析とポジショニングマップでアイフォーンが何かを伝える
◆ クロスSWOT分析と環境分析から戦略を導き出す
◆ 市場全体TAMの1%、獲得しうる最大規模SAMの16.7%を目指したアイフォーン
◆ 近年のアップルは、アーリーアダプターに評価された結果の「キャズム超え」を重視
この本の中盤では、「イノベーションを作り出すフレームワーク」および「圧倒的に成功する現代のビジネスモデルとなるフレームワーク」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 刻々と変わる4Pに対応し、カメラとバッテリーを重視したアイフォーン
◆ アップルのヒット商品は4C分析とデザイン思考で生まれる
◆「時間を知る」ではなく「より健康になる」に行動変容を起こしたアップルウォッチ
◆「今日から発売」を実現する最強のバリューチェーン
◆ アップ・ストア(App Store)はマルチサイド・プラットフォーム
◆ マルチサイド・プラットフォームで重要な「相互ネットワーク効果」
◆ 開発者側に起こったイノベーション
◆ サブスクリプションでアプリそのものが進化し、ライフ・タイム・バリューを最大化
本書の後半では、「マーケティングを理解するためのフレームワーク」および「組織を加速させるフレームワーク」ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 顧客にどのように受け入れられたかを示す顧客満足度はライフ・タイム・バリューを高めるうえで重要
◆「仲間はずれ」と「連帯感」をマーケティングに生かす
◆ スポティファイが代替品として登場し、アップルが窮地に陥るも素早い対応
◆「パーパス」を示し、KGIとKPIを設定して目標達成へ近づく
◆ イノベーションを繰り返し起こす「集合天才」という組織
この本の締めくくりとして著者は、「フレームワークはビジネスの問題解決に役立つ強力なツールです。」「フレームワークを使えば、情報を整理し、全体像を把握しやすくなります。」と述べています。
さらに、「フレームワークはビジネスだけでなく、日常生活のあらゆる場面で活用できる強力なツールです。」と続けています。
あなたも本書を読んで、フレームワークを使うことで問題の真因を見つけ、創造的な解決策を導き出すことを学び、人生のさまざまな問題にも応用していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3481日目】