「老人とは何か。それは痛い、ということだ。老人は痛いのだ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、評論家で副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰する副島隆彦さんが書いた、こちらの新刊新書です。
副島隆彦『老人一年生 老いるとはどういうことか』(幻冬舎新書)
この本は、64歳になった著者が、昨年の初めから半年間苦しんだ「5つの老人病」(一般的には「生活習慣病」だが、本書では敢えて「老人病」と呼んでいる)について、その詳細と著者の経験、見解を記しています。
著者が抱えている「5つの老人病」とは次の慢性病です。
1.痛風
2.前立腺肥大
3.高血圧症
4.首の痛み(頸痛)と腰痛
5.慢性気管支炎
これらの病気は、私も深い関心のあるものでしたので、著者が本音で書いた経験談はとても参考になりました。とくに、4番目の首の痛み(頸痛)と腰痛は、殆ど全ての中高年者が抱える悩みではないかと思います。
本書では、それぞれの病気に対して、図やイラストを使用して、著者の診断結果や治療法、その選択肢などが詳細に解説されています。
詳細は敢えて書きませんが、1つだけ、腰痛に関して、本書で繰り返し警告している点を紹介しておきます。それは、腰痛の診断は、整形外科に行くと大半が次の2つと診断される、ということです。
◆ 椎間板ヘルニア
◆ 脊柱管 狭窄症
そして多くは、骨を削ったりボルトを入れたりする外科手術を勧められるが、「骨格の異常」という診断は誤りであり、腰痛の大半は「腰の筋肉の痛み」や「血流の悪さ」が原因だ、とこの本では説明しています。
したがって、中国4000年の歴史の中で培われた鍼灸師による治療の方が有効で理にかなっている、というのが著者の主張です。
その根拠として著者は、ジョン・F・ケネディ大統領の腰痛を治したジャネット・トラベル医師の治療法を書いた次の本を紹介しています。
また、イギリスの疼痛生理学の権威であるパトリック・ウォール博士の著書でも腰痛に関して「ヘルニア犯人説」に疑問を投げかけている、ということです。
さらに、マイアミ医科大学のヒューバート・ロズモフ教授の「椎間板ヘルニアが痛みを引き起こす可能性は3%にも満たない」と述べていることを紹介しています。
本書では、目や歯も大事だと強調していて、著者は「レーシック手術」も「インプラント治療」も決して受けない、と主張しています。
あなたも「老人は痛いのだ」と、心から本音を述べている本書の記述を参考にして、60歳以降の健康管理の参考にしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を