書評ブログ

『人生に必要な老後資金の常識』

「老後に必要なお金を人生の最期まで稼ぎ続けることや節約して使わずにいることは難しいものです。」「必要になる資金を元気なうちに貯めておく、投資などにより不労所得を手に入れておくことが必要になってきます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、会社員として働きながら400本近くの動画を制作し、「投資初心者の背中を押す」というコンセプトで動画配信し、30万人を超えるチャンネル登録者のいる投資系YouTuberぽんちよさんが書いた、こちらの書籍です。

 

ぽんちよ『人生に必要な老後資金の常識』(マイナビ新書)

 

この本は、「50代から老後資金作りを始めても大丈夫」というコンセプトで書かれ、本の半分以上を割いて、どんな投資スタイルがよいのか、どんな投資信託を利用するといいのかなどを伝授してくれる書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.老後資金を貯めるための「入金力」をつける

2.50代から「100-年齢」の投資割合で運用

3.プロに学ぶ「株式50%、債券50%」がオススメの理由

4.投資の基本は積立! 2大非課税制度を利用しよう

5.入金力をアップする節約&副業テクニック

6.人生を暗くするNGなお金の増やし方や生活の工夫

 

この本の冒頭で著者は、「会社員をやめても、副業というスタイルで、月3万円でも5万円でも、収入があり続けることは心強いものです。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「老後資金を貯めるための入金力をつける」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 50代以降は「入金力」のアップを目指す

◆ 老後の生活でかかるお金をシミュレーションしてもらう

◆ 家計の収支をしっかり把握する

◆ 毎日の家計の健康チェックを

 

 

この本の中盤では、50代から<100-年齢>の投資割合で運用」「プロに学ぶ<株式50%、債券50%>がオススメの理由」および投資の基本は積立! 2大非課税制度を利用しよう」について解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 50代後半に子どもが巣立つと入金力が拡大

◆ 自分の年齢=貯蓄に回すパーセント

◆ 資産形成の基本は「長期・分散・積立」投資

◆ 投資をするなら「投資信託」積立

 

◆ 投資信託の「複利効果」に注目

◆ お手本にしたいGPIFのポートフォリオ

◆ オールシーズンズ戦略のポートフォリオ

◆ 楽天・全世界株式インデックスファンドがおすすめ

 

◆ iDeCoとNISAの2大非課税制度の利用

◆ 50代はiDeCo、60代はつみたてNISAでお金を増やす

◆ つみたてNISAは運用コストが安く、お金の自由度が高い

◆ つみたてNISAは毎月積み立てが正解

 

 

本書の後半では、入金力をアップする節約&副業テクニック」および人生を暗くするNGなお金の増やし方や生活の工夫」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 家計簿をつけるメリット:①家計の支出が分かる、②ゲーム感覚で楽しむ

◆ 節約の仕組み化と習慣化を

◆ 普段の行動にひと手間加えて「ポイ活」

◆ 税控除も受けられ、心の満足もある「ふるさと納税」

◆ 手数料の高い投資信託、毎月分配型の投資信託を避ける

 

 

本書で提唱する「50代から老後資金作りを始めても大丈夫」というコンセプトは、拙著『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)で勧める老後資金作りと共通する点が多く、強く共感しました。

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「堅実で安定性のあるインデックス投資をして、安定した老後資金を作っていただきたい」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、人生に必要な「老後資金の常識」を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3098日目】