「世界で一番住みたい街」と言われるポートランド。その街が何故注目され、どのような街づくりを行ってきたのかを伝えてくれる本があります。
本日紹介するのは、ポートランド市開発局で、ビジネス・産業開発マネージャーとして勤務する山崎満広さんが書いた、こちらの書です。
山崎満広『ポートランド-世界で一番住みたい街をつくる』(学芸出版社)
この本は、ポートランド市開発局で国際事業開発オフィサーとして活躍する山崎満広さんが、「コンパクトでエコロジカル、フェアでクリエイティブ、才能が集まり賢く成長する街」の作り方を記した書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.なぜ、ポートランドが注目されるのか
2.徒歩20分圏コミュニティをデザインする
3.40年かけてつくられたコンパクトシティ
4.草の根の参加を支えるネイバーフッド
5.ポートランド市開発局(PDC)による都市再生
6.クリエイティブビジネスの生態系
7.ポートランドのまちづくりを輸出する
ポートランドはアメリカ西海岸のオレゴン州の北西部、シアトルとサンフランシスコの間に位置します。
市内の人口は約62万人で、千葉県船橋市や鹿児島市とほぼ同じ規模だと言います。
ポートランドは、市の北部でウィラメット川とコロンビア川が合流し、古くから港町として栄えてきました。
周辺都市を含む人口は235万人で、全米24位の都市圏人口を誇ります。サステイナブルで、小さくあることを選んだ街で、リベラルでカジュアルなパシフィック・ノースウエストの文化が特徴です。
ポートランドは、長期の都市開発計画を持っており、住民参加で開発計画の見直しを常に行っています。
街ににぎわいを出すために、建物のミクストユース化を図っていて、必ず1Fを商業、2~5階までをオフィスなどの就業の場、その上を住居やホテルなどにして、最低1日16時間は常に多様な人々が行き交う街になっています。
またポートランドは、緑地や公園、オープンスペースをことさら重視し、幅広い年齢層、富裕層から低所得者まで、市民が暮らしやすいまちづくりを目指しています。
公共交通の活用や、徒歩や自転車に優しく、イノベーションを起こすプラットフォームも備えています。
また、昨日紹介しました、清水健朗『東京どこに住む? 住所格差と人生格差』(朝日新書)およびそこで紹介されている以下の都市に住むことに関する参考文献を併せて読めば、ポートランドがいかに理想的な街づくりをしてきたか、理解が深まるでしょう。
あなたも本書や上記の関連書籍を読んで、「世界で一番住みたい街」がどのように作られてきたかを学び、自ら住む街のあり方を考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を