「なぜ、リベラルアーツが必要なのか。それは幅広い教養を持つことは多様なものの見方を可能にしてくれるからだ。」と述べて、グローバル化とIT化が進み、世界中の人たちとコミュニケーションを取る必要に迫られている現在のビジネスパーソンのための書かれた本があります。
本日紹介するのは、1960年東京都生まれ、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省、在ロシア連邦日本国大使館勤務、その後本省で主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍、2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年に有罪確定(執行猶予付き)、現在は作家として活動している佐藤優さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
佐藤優『1日1テーマ解けば差がつく 大人の教養ドリル』(きずな出版)
この本は、膨大な知識の集積であるリベラルアーツを前にして、何から学べばいいかわからず途方に暮れている人のために、入門的な役割を果たすことを企図して作られた書です。
本書はジャンル別に以下の10部構成から成っています。
1.政治
2.美術
3.世界史
4.日本史
5.宗教
6.経済
7.哲学・思想
8.科学
9.文学
10.地理
この本の冒頭には、「本書の使い方と特徴」が掲載されていて、見開き2ページごとに各ジャンルにおけるテーマで問題と解説が記されていることが説明されています。
左側ページの問題のカッコ内には、読者が自ら答えを書き入れて答え合わせをする方式となっており、1日1テーマ解けば100日でリベラルアーツ10科目を習得できるようになっています。
本書の前半では、政治、美術、日本史、世界史について、問題と解説が記されています。他書で詳しく取り上げられることが少ないが、重要かつ興味深いテーマは以下の通り。
◆ 日本国憲法
◆ 領土・領海・領空
◆ イスラエル・パレスチナ問題
◆ ルネサンス
◆ 印象派
◆ 大航海時代
◆ 911同時多発テロ・アラブの春
◆ 戦国時代
◆ 江戸時代
◆ 昭和と平成
この本の中盤では、宗教、経済、哲学・思想について、問題と解説が記されています。他書で詳しく取り上げられることが少ないが、重要かつ興味深いテーマは次の通り。
◆ 世界の宗教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教)
◆ ヒンドゥー教徒カースト制
◆ 神道
◆ サブプライムショックとリーマンショック
◆ 財政政策と金融政策
◆ 経営学
◆ イギリス経験論と大陸合理論
◆ ドイツ観念論
◆ マルクス主義哲学
◆ 精神分析学
本書の後半では、科学、文学、地理について、問題と解説が記されています。他書で詳しく取り上げられることが少ないが、重要かつ興味深いテーマは以下の通り。
◆ 相対性理論
◆ ダーウィンの進化論
◆ 人工知能
◆ DNAと遺伝
◆ 量子力学
◆ 日本文学
◆ ヨーロッパ古典文学
◆ 中国文学
◆ 日本の地理
◆ 世界遺産
この本の締めくくりとして著者は、「激動の時代を前にして武器になるのがリベラルアーツという基礎教養なのだ」と繰り返し述べています。
あなたも本書を読んで、幅広く深い知識を身につけることで人生を豊かにし、また、それらに裏打ちされた奥行きのある人間になるための学問に触れてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2614日目】