「インド人の『いい加減さ』こそが、この国のダイナミズム、あるいは『元気さ』を産み出している源泉」と分析し、「日本人の『真面目さ』『緻密さ』に、インド人のマインドという『スパイス』が加われば、きっと “ 世界最強のビジネスパーソン ” が完成するはずだ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、監査法人にて監査業務に従事したのち、2011年にインド・ニューデリーにコンサルティング会社を設立し、日本企業のインド進出支援、インド企業の日本進出をサポートしている公認会計士、税理士の野瀬大樹さんが書いた、こちらの書籍です。
野瀬大樹『お金儲けは「インド式」に学べ!』(ビジネス社)
この本は、インド人なら大富豪も普通の会社員も知っている、非常識だけど正しい「自分を最高値で売る流儀」を具体的な事例を挙げながら徹底解説している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.即座に、かつ猛スピードで動くインド人 なかなか動けない、決められない日本人
2.30年間給料が増えない日本 毎年10%以上給料が増えるインド
3.世界的企業のトップに立つインド人 リーダーシップが根づかない日本人
4.ミスをしたら自分の責任と感じる日本人 ミスをしても自分のせいだと思わないインド人
5.お金持ちがバッシングされる日本 お金持ちが大絶賛されるインド人
6.お金があるのに将来が不安な日本人 お金がないのに希望に満ちたインド人
7.日本人の「お金」と「仕事」と「人生」に、“ インド式スパイス ” を加える本当の意味
この本の冒頭で著者は、「日本企業とは取引したくない」というインド人の理由を紹介しています。
それは「とにかく日本企業は何ごとも遅いから、待っていられない」ということです。
「100点主義」が日本中を覆ってしまって、「石橋を叩いて渡る」のに対して、インドは「とりあえずやってみる」「5割以上の確率があるんだったら、迷わずトライ」というマインドで、著者の野瀬さんはこれを、インドの「60点主義」と名付けています。
また、インドには、「ジュガード」という有名な考え方があり、これはヒンドゥー語で「機転」「知恵」といった意味の言葉で、意訳すれば「とりあえず、いまあるものでやってしまおう」ということです。
インド人は、まず「できません」ではなく、とりあえず「できます」からスタートし、やり続けながらミス、エラーを修正していくほうがはるかに効率的、としています。
続いて、日本人の給料は30年間据え置きなのに対して、インドは毎年10%アップ、他の世界各国でも給与は家賃は年々上がっている、と本書では説明しています。
さらに日本独自の人事制度とインドのシステムとの対比や、日本人の考え方や思考のクセとインド人のそれを対照的に解説しています。
また、お金に対する考え方も、インドでは自分の力で成功したお金持ちは尊敬され、日本ではなぜか「お金を持っている人は心の汚い人」と思われると指摘しています。
そして人口についても対照的で、人口減の日本と人口が増えているインド。最後に、日本とインドの会計&税制の違いも解説されています。
あなたも本書を読んで、インド式の「稼ぎ方」「働き方」の成功法則を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!