世界的なベストセラー『七つの習慣』を日本に広めたジェームス・スキナーさんが推薦する書があります。
「本書は人間関係について多くのことを考えさせ、新たな気づきを与えてくれるに違いない。」と絶賛する、こちらの本を今日は紹介します。
中村将『心がスッキリ軽くなる 苦手なあの人と付き合わないですむ本』(宝島社)
この本は、気づかせ屋カウンセラーの中村将さんが、北海道から沖縄まで全国で年間150回の講演・カウンセリング活動を行う中で経験した質問、セッションを再現した内容になっています。
登場人物は実在の人物ではありませんが、セッションの中での会話はリアルで、実際の現場を再現している形になっていて、参考になります。
本書は以下の5部構成より成っています。
1.友達のお悩み
2.仕事のお悩み
3.恋愛のお悩み
4.家族のお悩み
5.さんちゃんの一喝入魂!
本書は、「いつも自分が幸せでいられる選択をしよう!」と呼びかける著者が、あなたの毎日をご機嫌で過ごす手助けになるように書かれたものです。
まず本書の冒頭に、著者がカウンセリングでいつも使用する「自分ごとゾーン/他人ごとゾーン表」の使い方を解説しています。
物事を自分にとって、「悪いことがある」、「悪いことがない」に分類し、同様に相手にとって、「悪いことがある」、「悪いことがない」の2分類します。
それぞれのゾーンで、4つのマトリックスに分け、それぞれ以下のようにA~Dゾーンとします。
1.Aゾーン; 自分にとって「悪いことがある」 × 相手にとって「悪いことがある」
2.Bゾーン; 自分にとって「悪いことがない」 × 相手にとって「悪いことがある」
3.Cゾーン; 自分にとって「悪いことがある」 × 相手にとって「悪いことがない」
4.Dゾーン; 自分にとって「悪いことがない」 × 相手にとって「悪いことがない」
この表の使い方としては、あなたが抱えている問題の「結果」だけに注目します。
「困っている」「不愉快だ」「怒りを感じている」などは、あなたの感情であって、「結果」ではありません。あくまでも、実際に何が起きているのか、だけを整理します。
その結果を元に、あなたの抱えている問題がAゾーンからDゾーンのどこに当てはまるかを考えていきます。
そして、解決する必要があるのはAゾーンとCゾーンに当てはまったもの、すなわち、あなたに悪い結果が出ている問題だけです。
それ以外は無視して構いません。なぜならあなたの問題ではないのですから。
この「自分ごとゾーン/他人ごとゾーン表」を使って、ものごとを判断していくと、生き方がとてもシンプルになります。
誰でも、自分の問題だけに真摯に取り組んで、「自分」が今ご機嫌でいられることに集中するからです。そうなると、みんながご機嫌な人生を送ることができる、ということです。
本書では、実際のカウンセリングを再現して、会話のやり取りが記載されています。具体的な会話の中味はぜひ、本書をお読みください。
個人的には、友達、仕事、恋愛、家族ともに、もっと早く知っていれば悩まずに済んだかも、という「思い」がする内容でした。
とくにグループ・セッション形式の「恋愛」編は、面白かったです。いかにもありそうな「相談」が4人、続きました。
それから印象に残った「教え」をひとつだけ紹介します。
動物が恐怖に直面した時にとる行動は以下の3つしかありません。
1.闘う
2.逃げる
3.固まる
ハラスメントをやられて心が折れそうになっている人の多くは、意識的にか無意識的にか、「固まる」を選択している場合が多いといいます。
立ち上がれなくなるまでその場で「固まる」のではなく、「闘う」を選択してみたらどうか、と著者は言います。「闘う」とは、相手に抗議したり、法的手段に訴えたりすることではなく、見返してやる、ということです。
もう闘えないくらい疲れてしまっているなら、「逃げよう」と著者は言います。何年も病んでしまうよりは、逃げ出した方がいいに決まっています。
「固まって」食われるよりも、「闘う」か「逃げる」を選択しよう、ということです。「逃げる」洗濯をするなら、コソコソするんじゃなく、一目散に徹底的に逃げましょう。中途半端だと捕まります(笑)
あなたも悩んだら、ふと思い出してみてください。『心がスッキリ軽くなる 苦手なあの人と付き合わないですむ本』があることを。
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では、今日もハッピーな1日を!