「アイデアを生み出す人は、必ずメモやノートを習慣にしています。メモとノートの使い方がその人のアウトプット、つまり発揮できる能力を決めるのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、東京・浅草生まれ、法政大学卒業後、クリエイターとしてSONY、サントリー、パナソニック、オリンパス、CASIO、雪印、JTなどの大手企業から中小零細企業まで2,200社の商品開発、販売企画を支援し、販売拡大に貢献してきた製造業のマーケティング・コンサルタント、コピーライターで、日本工業大学大学院教授の弓削徹さんが書いた、こちらの書籍です。
弓削徹『アイデア体質になる! 課題が解決する! キャリアが広がる! メモ・ノートの極意』(ぱる出版)
この本は、「メモとノートを活用することで、アイデアの出せる、ひとクラス上のスペシャリストとして自立する方法」を教えてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.メモ・ノートで何を実現するのか
2.アイデアが生まれる仕組みのつくり方
3.メモとノートをどう使い分けるか
4.「脳作業」でビジネスを価値化する
5.1枚のメモからキャリアを開花させる
この本の冒頭で著者は、「課題解決にアイデアを出せれば、日常の業務における質が高まります。」「本書でいうアイデアとは、歴史を変えてしまうような前代未聞の思いつきのことではありません。日々の仕事を加速させる、きらりと光るアイデアです。」と述べています。
本書の前半では、「メモ・ノートで何を実現するのか」および「アイデアが生まれる仕組みのつくり方」について、以下のポイントを解説しています。
◆ アイデア発想には枠組み(フレームワーク)がある
◆ アイデアを生み出す習慣やテクニックを身につける
◆ すぐれたコンサルタントは「コンテンツノート」を持つ
◆ 要素が3つになったら図解する
◆ アイデア発想を仕組み化する
◆ ヒントはノートに記憶してもらう
◆ 課題脳という受け皿があれば、ヒントが目に付く
◆ ユーザー視点のデザインシンキング
◆ インサイトに迫る商品開発
◆ ラテラルシンキング(水平思考)とは、逆転の発想でアイデアを出すこと
◆ キーワードを因数分解する
◆ 強みをストレッチする
この本の中盤では、「メモとノートをどう使い分けるか」について説明しています。主なポイントは次の通りです。
◆ メモで拡散し、ノートで集約する
◆ メモはフロー知、ノートはストック知
◆ メモを習慣にしているから仮説が見つかる
◆ 思考をメモする、ビジュアル化する
◆ メモを速く取る5つのヒント(①オリジナル略号、②カナ表記、③頻出語は1字目のみ、④漢字の書き順、⑤追いメモで捕捉)
◆ ノートは一元化、一覧性、B5版サイズ
◆ バインダー式で片ページのみ記入
◆ ペンはフリクション・ボールペン一択
◆ 案件と分野の数だけノートを作る
◆ ノートの検索性
◆ ノートごとに要素を構造化する
◆ 音声メモ、音声入力でデジタル連携
◆ 写真・動画でメモを残す
本書の後半では、「脳作業でビジネスを価値化する」および「1枚のメモからキャリアを開花させる」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 会議もプレゼンもネタノートがあれば万全
◆「求められている結果は何か」というコンセプトを書く
◆ 問題はノートに整理すると半分消える
◆ メモしやすい話し方とスピードを
◆ 誰もがアウトプットを求められる時代
◆ 狙いをつけた分野を細分化していき、専門家を目指す
◆ 2分野の接点(ブリッジ)における第一人者に
◆ 複数分野に通じる人材は貴重
この本の締めくくりとして著者は、「コンサルティング、セミナー講師、出版の3要素がそろうと、自身の知見を実践して事例を蓄積するサイクルができます。」と述べています。
さらに、「アイデアを生むことでキャリアに翼をつけることができる」「人を成長させる唯一のものは知的好奇心」と提唱しています。
あなたも本書を読んで、「メモとノートの極意」を学び、知的生産性を爆上げしてみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2880日目】