「何をしたいのかわからない」「今の会社にずっといていいのか」――そんな悩みを抱えるあなたに贈る、父から子への熱いメッセージがあります。
本日紹介するのは、1972年生まれ、神戸大学経営学部卒業後、P&Gに入社し、日本・北米のブランドマネジャー、ウェラジャパン副代表を経て、2010年にユー・エス・ジェイ入社、高等数学を用いた独自の戦略理論「森岡メソッド」で経営危機にあったUSJをV字回復させた後、2017年にマーケティング精鋭集団「刀」を設立し、「マーケティングで日本を元気に」を大義に数々のプロジェクトを推進してきた森岡毅(もりおか・つよし)さんが書いたこちらの書籍です。
森岡毅『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』(ダイヤモンド社)
この本は、USJ復活の立役者である著者が、社会に出て悩み、迷い、立ち止まる若者に向けて、「自分をマーケティングし、強みを活かし、高く飛ぶ」ための人生戦略を綴った一冊です。父から娘へ宛てた手紙のように温かく、それでいて戦略家としての冷静な視点も併せ持つ内容になっています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.やりたいことがわからなくて悩む君へ
2.学校では教えてくれない世界の秘密
3.君の強みをどう知るか?
4.君自身をマーケティングせよ!
5.苦しかったときの話をしようか
6.自分の「弱さ」とどう向き合うのか
この本の冒頭で著者は、「悩んだ分だけ、君はもっと高く飛べる」と語ります。やりたいことがわからない不安、将来への迷いを抱えたときこそ、自分を深く知り、磨き、戦略的に生きることが大切だというメッセージが込められています。
本書の前半では、「やりたいことがわからなくて悩む君へ」「学校では教えてくれない世界の秘密」および「君の強みをどう知るか?」について解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 自分の宝物=強みを見つけるために、職能と結婚し会社とは結婚しない発想を持つ
◆ 社会は平等ではなく、年収を決める構造的なルールを知る必要がある
◆ まずは目的を決め、自分が“ナスビ”であるなら立派なナスビになる努力をする
◆ 強みを知ることは弱みを隠すことではなく、活かせる場を選ぶこと
◆ 環境によって才能は開花も萎縮もするため、場の選択が重要
この本の中盤では、「君自身をマーケティングせよ!」および「苦しかったときの話をしようか」について述べられています。主なポイントは次の通りです。
◆ 自分というブランドを設計し、面接や交渉の場で価値を正しく伝える力を磨く
◆ My Brand設計には目的・強み・価値提供・証拠の4要素が必要
◆ 著者自身が劣等感や無価値感に押し潰されそうになった経験を赤裸々に語る
◆ 苦境を乗り越える鍵は、戦略的思考と行動を絶やさないこと
◆ どんな状況でも、自分の存在価値を信じる“心の刀”を持つ
本書の後半では、「自分の『弱さ』とどう向き合うのか」について深く掘り下げています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 不安を完全に消すことはできないが、行動によって小さくしていくことはできる
◆ 自分の弱さを受け入れ、それを補う戦略や仲間を持つ
◆ 挑戦し続けることで、未来は自らの手で変えられる
◆ 他人との比較ではなく、昨日の自分との比較で成長を測る
◆ 「未来の君へ」というエールに込められた、変化を恐れず挑む勇気の大切さ
この本の締めくくりとして著者は、「あなたはもっと高く飛べる」と述べています。悩みや不安は成長の証であり、戦略を持って挑戦すれば、誰でも自分の可能性を大きく広げられるという強いメッセージで終わります。
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では、今日もハッピーな1日を!【3834日目】