「この混沌とした世の中から自由になるには、自立して猫のような対等コミュニケーションを手に入れればいい」という「黒猫思考」という考え方を伝えている本があります。
本日紹介するのは、一昨日に続いて、メンタルコミュニケーショントレーナーの金光サリィさんが書いた、こちらの書籍です。
金光サリィ『人の目を気にせずラクに生きるために黒猫が教えてくれた9つのこと』(大和書房)
この本は、ライオンという名前の黒猫が、主人公の薫(かおる)に、もう誰にも振り回されない「黒猫思考」を教えてくれる、ストーリーになっています。
本書は以下の6部構成になっています。
1.もう誰にも振り回されない!黒猫思考のススメ
2.黒猫の講義-ブレない自分になるには-
3.変化を促進する方法
4.必ず来る困難の乗り越え方
5.黒猫チームルールで成果をあげる
6.9つめの黒猫思考(薫からの手紙)
この本に書かれている薫の心情は、多くの人が共感するのではないかと思うほど、リアリティがあります。誰でも自分に自信を失ったり、ブレてしまうことがあると思うからです。「疲れて」しまうという感覚です。
本書で提唱している「黒猫思考」は9つありますが、そのうちの8つは以下の通りです。
1.人に合わせない-「自分」の価値観をつくる
2.群れずにひとり行動する-「自分」に自信を持つ
3.受け身にならない-行動も感情も「自分」が決める
4.モヤモヤは人に吐き出さない-「自分」で解決する
5.ストレートに伝える-「自分」の意見を言う
6.未来から逆算して今を生きる-なりたい「自分」に変化する
7.すべてを分かり合おうとしない-「自分」の価値観を強要しない
8.人とフラットに接する-「自分」と他人を対等に扱う
以上の8つは、「自分らしく」生きていくには、とても大切な考え方で、例えば最初の、「人に合わせない」という選択をすれば、自分自身の気持ちや考えに自然と意識が向くようになります。
そして、好きなことや嫌いなことがわかってきて、それを深めることで、自分の価値観がつくられていきます。
また、ひとりで行動する、受け身にならない、モヤモヤを自分で解決することによって、しっかりとした「個」が確立され、自信が芽生えてくるでしょう。
さらに5番目の「ストレートに伝える」と、8番目にある「対等に」という姿勢は、英語で言うと、アサーティブ(assertive)という概念で、「誠実に、率直に、対等に」という、敬意を持って扱われる態度になります。
なお、6番目の未来志向や、7番目にある多様性の尊重も、とても大切な考え方で、本書で提唱する「黒猫思考」の奥深さ、適切さを感じます。
この本の後半では、黒猫チームで成果を上げる方法として、以下の4つの「黒猫チームルール」が紹介されていて、参考になります。
1.意見は直接本人に言う
2.未来を共有して行動する
3.メンバーと対等に接する
4.どんな意見も上手に受け入れる
この本の最後には、「黒猫思考」の最後の9番目が紹介されていますが、分かりますでしょうか?それは以下の通りです。
「感謝の気持ち」
この9番目を敢えて最初に教えずに、最後に出したかというと、「今を完全だと思わないで、気づきを得ながら変化していくため」だそうです。
つまり、すぐに結果を求めず、「長い視点で成長や成果を見守ることも大事」ということです。私もなかなかこれができませんが、確かにこれが大事だと痛感しています。
あなたも本書を読んで、人の目を気にせず、ラクに生きるために、「黒猫思考」を学んで、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を