「今や大卒人材は二極化の時代へ。将来の伸びしろが大きい高卒人材だからこそ成長が早く、活躍の場面も多彩だ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、東京大学を卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行し、興銀証券、ビックカメラ、共同広告社を経て、現在は独立して顧問業を営む森部好樹さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
森部好樹『高卒採用は宝の山』(日経BP社)
この本は、成長企業21社の高卒採用の現状と働いている社員の様子を取材してレポートしたものです。
取材したいずれの企業でも、高卒採用社員は、やりがいを感じて辞めることなく活躍していた、ということです。
本書は以下の3部構成からなっています。
1.【高校教員鼎談】高卒就職者の現状
2.【ケース編】高卒採用・就職の最前線
3.【インタビュー】高卒就活の専門家に聞く
本書の冒頭で著者の森部さんは、そもそも高卒就職について興味を持ったきっかけは、株式会社ライセンスアカデミーの白田社長との出会いだ、と述べています。
同社白田社長は、高卒人材や海外人材など、多様な人材の就職支援と企業に対する採用支援を手掛けていて、その熱い思いに動かされて著者は取材を始めた、と言います。
インターネットの普及によって、近年の大卒採用については就活サイトや就活フェアを通したマスでの採用システムが主流になっていて、データによる効率性を重視した選考が行われています。
それに対して、高卒採用の手法は、いまもって人の目や手を存分に介している、ということです。
したがって高校生は、「担任や就職指導担当教員の指導を受けながら就職活動をしている」という状況で、これが非常に重要だ、と本書では指摘しています。
現在は多くの企業で、少子高齢化や産業構造の変化によって、労働力不足に苦しんでいて、人材採用は喫緊の課題になっています。
そうした中で、多様な人材の採用、すなわち外国人の採用や高齢者の活用とともに、高卒人材も今後さらに注目されるだろう、と著者は言います。
今回、高卒採用の現状を取材した成長企業21社は以下の通りで、いずれも高卒人材の社員が活躍することにより、成長している企業でした。
1.オオゼキ
2.四五コーポレーション
3.サッポロライオン
4.西武鉄道
5.スタック
6.野口倉庫
7.ユニオンプレート
8.イーストボーイ
9.ジャンプ
10.誠
11.SBSロジコム
12.菓匠三全
13.日本メックス
14.テンアライド
15.日本フッソ工業
16.リンクアップ
17.東京舗装工業
18.ライセンスアカデミー
19.北日本石油
20.敷島製パン
21.ヤマト運輸
個々の会社における高卒社員の活躍ストーリーについては、ここでは敢えて触れません。興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
この本の最初では、高校教員による鼎談で、高卒就職の現状について、高校側の意見を紹介しています。
また最後では、高卒就職の専門家である株式会社ライセンスアカデミーの白田社長へインタビューし、企業が高卒採用をするために忘れてはいけない心構えや考え方、視点を聞き出し、企業の高卒採用を総括しています。
あなたも本書を読んで、改めて「宝の山」と言われる高卒採用について考えてみませんか。
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