「解決しなければならない問題やストレスがあるときは、“ 分け方 ” に注目してみてほしい」と述べている本があります。
本日紹介するのは、コクヨ株式会社ワークスタイルコンサルタントの下地寛也さんが書いた、こちらの書籍です。
下地寛也『困ったら、「分け方」を変えてみる。』(サンマーク出版)
この本は、分け方のテクニックを身につければビジネスシーンでも、生活シーンでも様々な問題に対処できるようになる、として書かれたものです。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.「どうして私の部屋だけないの?」
2.「分ける」を邪魔する「5つのバグ」とは
3.もしも、「分ける」をやめたらどうなるか?
4.「ちょうどいい」と感じる分け方
5.「思い通りに人を動かす」分け方
6.「自然に整理される」分け方
7.「商品・サービスが売れる」分け方
8.相手はどうやって分けていますか?
この本の冒頭で著者は、4人の娘の机の配置を変えただけで、整理整頓ができない問題が解決した体験を例に挙げて、「困ったら分け方を変えてみる」ことを提唱しています。
そして、オフィスレイアウトを変える検討をする際に問題になる「打合せスペースは増やしたいが、減らせるスペースがない」という問題をいかに解決するかという、コクヨが扱う、よくあるケースを紹介しています。
各自の執務用の机の位置を固定せず、フリーアドレスにして机を共用とするアイデアが多くの企業で採り入れられています。
これでスペースは生み出せるものの、以下のデメリットも発生します。
◆ 偉い人が席を固定して、「半固定」状態になり、フリーアドレスでなくなる
◆ 部下の管理が苦手な人が、誰がどこにいるか把握できずに管理できない
また、分け方を変えた発想の事例として、以下の優れた構想を紹介しています。
◆大阪都構想
◆ ブックオフの値段のつけ方
◆ 俺のイタリアンの食材と原価率の分け方
次に本書では、「分ける」を邪魔する5つのバグを次の通り、説明しています。
1.グレーゾーン
2.複数属性
3.その他
4.不平等
5.メンテナンス
いずれも「分ける」ことを難しくしているバグですが、詳細はぜひこの本を手に取ってお読みください。
さらに、できる人が実践している「3ステップ」で分ける具体的なやり方を著者は紹介しています。以下の「3ステップ」です。
1.分けたいもの(対象物)をすべて書き出す
2.分け方を思いつく限り書きだす
3.何のために分けるのか(目的)を考えて、解決の糸口につなげる分け方を2~3個選び、検討する
そして、次の4種類の「分ける目的」を解説しています。
1.ちょうどいい
2.思い通りに人を動かす
3.自然に整理される
4.商品・サービスが売れる
さらに、実際のビジネスやセミナーの座席など、どのように分けて配置するかで、与える印象やパフォーマンスに差が出てくることを具体例で解説しています。
本書の最後では、3つに分けることについて、人を動かす「行動経済学」の考え方や、実際のビジネスシーンを説明しています。
あなたも本書を読んで、「分ける」ことについて、改めて深く考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を