子どもたちを読書好きにさせる方法を披露した本があります。本日紹介するのは、独自の教育法で数多くの読書好きの子どもを育成してきたドナリン・ミラーさんが書いた、こちらの書です。
ドナリン・ミラー『子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業』(かんき出版)
この本は、子どもたちに読書の力を身につけてほしい、そして読書が好きになってほしい、と願う親や教育関係者のための本です。
著者のドナリン・ミラーさんが実際に教室で使っているノウハウや、過去の事例、子どもたちの声も交えながら、教室の雰囲気も感じられるように本書は記されています。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.魔法の授業が生まれたところ
2.誰でも読書好きになる素質がある
3.みんなが本を読みたくなる場をつくる
4.大好きな本に出会う力をつける
5.大人が読書のロールモデルになろう
6.学校教育のおかしな常識を捨てよう
7.いつまでも本が好きでいるために
著者による「魔法の授業」の基本は、「座って聞く授業」ではなく、「実践を通じて技術を磨く」ようなワークショップの形式です。
職人の弟子がそれぞれ技術を磨くように、読書にも各自が主体的に練習できる場が必要、という考え方です。上から押さえつけて命令しても、読み書きの技術は身につかないのです。
ミラーさんによる、教室を読書のワークショップに変えるポイントは以下の5点です。
1.文章に集中するため、「まとまった時間」を取る
2.課題図書を押しつけるのではなく、自分で本を選ぶ
3.本を読んだら感想を発信する
4.クラスメイトは読書仲間、助け合って理解を深める
5.スムーズに学習を進める手順を「しくみ化」する
「読書のすばらしさを知ると人生が変わる」と著者は言います。読書は人生を変えてくれます。未知の世界や忘れられた世界への扉を開き、読む者を時空を超えた旅へと連れだしてくれます。
また著者は、「誰でも読書好きになる素質がある」と言います。そうした読書のすばらしさを子どもたちに伝えるのが自分にできることだ、という信念でミラーさんは授業を続けてきました。
最後に本書で紹介されているサマセット・モームの言葉を記しておきます。
「読書の習慣を身につけることは、人生の哀しみから身を守るための避難所をつくることである。」
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では、今日もハッピーな1日を!