「“ごきげん”は、生まれつきの性格ではなく、誰でも身につけられる“スキル”である」――そんな温かくも希望に満ちたメッセージを伝えてくれる一冊があります。
本日紹介するのは、愛知県生まれ。10年以上デザイナーとして活躍した後、月130時間を超える残業とストレスから前歯が折れるという出来事を経験し、「幸せな生き方とは何か?」を探求。NLP心理学、コーチング、カウンセリング、マインドフルネス瞑想などを体系的に学び、キャリアカウンセラー・講師として独立。現在はファイン・メンタルカラー研究所代表として、企業・大学・公共機関での講演は2000回を超え、相談者数は延べ1万人、プロ養成講座卒業生500人超を誇る心理カウンセラー・藤本梨恵子(ふじもと・りえこ)さんが書いたこちらの書籍です。
藤本梨恵子『なぜか機嫌がいい人がやっている100の習慣』(明日香出版社)
本書は、心理学をベースに「なぜかいつもごきげんな人」が実践している “小さな習慣” を100個紹介しています。性格を変える必要はなく、1分でできる思考の切り替えや行動を重ねるだけで、自然と気持ちが整い、心の軽さを取り戻せる内容になっています。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.機嫌がいい人の「考え方」 編
2.モヤモヤを「出す」 編
3.ポジティブな考えを「入れる」 編
4.気分の良さを「巡らせる」 編
5.「体質を改善」して傷を癒す 編
6.「言葉」で周囲の気持ちを好転させる 編
7.仕事もプライベートも「幸せ」に過ごすための心理術 編
この本の冒頭で著者は、「心の新陳代謝を上げるには、①出す、②入れる、③巡らせるの3つが重要です。」と語っています。人は気分がいい時、他人に優しくできるのです。
本書の前半では、まず「機嫌がいい人の考え方」および「モヤモヤを出す」に焦点を当てています。主なポイントは以下の通りです。
◆「完璧でなくていい」と自分を許す習慣
◆ネガティブな感情を我慢せず「書き出して手放す」
◆人と比べるよりも「昨日の自分」と比べる
◆「起こったこと」を評価せず、まず「受け止める」
◆自分を責めず、「今日できたこと」に意識を向ける
この本の中盤では、「ポジティブな考えを入れる」「気分の良さを巡らせる」および「体質を改善して傷を癒す」について、ポジティブな思考を “入れ” 、気分を“巡らせ”、体を整える実践法が紹介されています。主なポイントは次の通りです。
◆朝起きてすぐ「ありがとう」と言う習慣をつくる
◆小さな“いいこと”をノートに3つ書く
◆疲れたら「深呼吸」と「香り」でリセット
◆体の姿勢を正すことで、心の姿勢も整う
◆“食べる・寝る・動く”を整えることが心の安定を支える
本書の後半では、「言葉で周囲の気持ちを好転させる」および「仕事もプライベートも幸せに過ごすための心理術」について、人間関係と仕事を好転させる方法が語られています。主なポイントは以下の通りです。
◆否定語ではなく「肯定語」を意識して使う
◆他人の言葉に反応する前に「間」を取る
◆「ありがとう」「助かるよ」を惜しまず伝える
◆人に期待しすぎず、自分の機嫌は自分で取る
◆小さな幸せを“味わう力”を育てる
この本の締めくくりとして著者は、「カウンセラーとして多くの人たちとお会いするなかで、自分で自分の機嫌を取れる人は幸せな人生を送っていると痛感します。」と述べています。“ごきげん” でいることは、単なる気分の問題ではなく、人生全体を豊かにする力なのだと気づかされます。
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では、今日もハッピーな1日を!【3876日目】