書評ブログ

『希望格差社会、それから::幸福に衰退する国の20年』

「格差拡大、経済的停滞と人々の幸福感の高まり、このギャップを『幸せに衰退する』と私は表現した。その秘密は、人々がリアルな世界ではなく、『バーチャル世界』で満足を得る方法を見いだすようになったからと考えている。」と述べています。

 

本日紹介するのは、1981年、東京大学文学部卒業、1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、現在は、中央大学文学部教授(専門は家族社会学)山田昌弘さんが書いた、こちらの書籍です。

 

山田昌弘『希望格差社会、それから::幸福に衰退する国の20年』(東洋経済新報社)

 

この本は、希望という観点から、社会をみる視点を解説し、その人々の希望が戦後、昭和時代から現在に至るまでどのように変遷していったかを考察している本です。

 

本書は以下の8部構成から成っています。

1.平成時代に生じた「4つの負のトレンド」

2.世界経済の構造転換と「4つの負のトレンド」の発生

3.生活者視点から「格差問題」を考える

4.格差社会の変遷 ─ 過去・現在・未来

 

5.令和の格差社会の形成

6.バーチャルで格差を埋める時代

7.江戸時代化する? 令和日本

8.幸せに衰退するニッポン ─ 令和日本のゆくえ

 

この本の冒頭で著者は、「リアルな世界では、生活は豊かにならず、経済的に越えがたい格差が存在している。しかし、バーチャル世界に意識を向けさえすれば、平等で希望に溢れた世界を体験することができる。」と述べています。

 

本書の前半では、「平成時代に生じた4つの負のトレンドおよび「世界経済の構造転換と4つの負のトレンドの発生」ついて以下のポイントを紹介しています。

◆ 平成時代の4つの「負のトレンド」:①経済停滞、②男女共同参画の停滞、③少子高齢化の進行、④格差社会の進行

◆ 

 

この本の中盤では、「生活者視点から格差問題を考える」「格差社会の変遷 ─ 過去・現在・未来」および「令和の格差社会の形成」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

本書の後半では、「バーチャルで格差を埋める時代」「江戸時代化する? 令和日本」および「幸せに衰退するニッポン ─ 令和日本のゆくえ」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3638日目】