書評ブログ

『海外投資家はなぜ、日本に投資するのか』

「日本の株式市場は、1980年代のアメリカ市場と驚くほど類似している」と述べている本があります。

本日紹介するのは、国際基督教大学卒業、1983年スイスの経営大学院IMDでMBAを取得、84年に渡米後、証券アナリストになり、ニューヨークの資産運用会社でアジア戦略担当ディレクターを務め、40年以上にわたり日米の金融市場で活躍してきたワイズマン廣田綾子(わいずまん ひろた あやこ)さんが、海外投資家の視点から見た日本市場の魅力と可能性を解説した、こちらの書籍です。

ワイズマン廣田綾子『海外投資家はなぜ、日本に投資するのか』(日経プレミアシリーズ)

この本は、「日本の人たちに、正しい知識を踏まえて、自分自身の意志で、この国の資本主義の進むべき道と、将来的に目指す社会の在り方を決めてほしい」という思いで書かれた本です。

本書は以下の5部構成から成っています。

1.80年代の米国市場と現在の日本市場の類似点

2.海外投資家が日本に注目する理由

3.海外投資家は日本の企業をどう見ているか

4.「ドル一強」終焉を見据えた日本株の分析法

5.国内で良きリーダー、投資家を育てるには

 

本書の前半では、「1980年代の米国市場と現在の日本市場の類似点」について、以下のポイントで説明しています。

◆ 80年代の米国市場を知る三つのポイント

◆ マイケル・ミルケンの光と影

◆ 脱コングロマリットで企業価値を上げる

◆ ポイズンピルの挫折

◆ 優等生たちの退場

 

本書の中盤では、「海外投資家が日本に注目する理由」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 行動規範と「恥の文化」

◆ NISA拡充の隠れた意義

◆ 米中対立で地政学的に注目される日本市場

◆ 日本企業の割安さ

◆ 収益源としての「非効率性」

 

本書の後半では、「海外投資家は日本の企業をどう見ているか」について解説しています。主なポイントは次の通り。

◆ バリュー投資のアプローチ

◆ 株価上昇の鍵は選択と集中

◆ ケーススタディ① 日立製作所とレゾナック

◆ 日本式ビジネスの課題

◆ 撤退基準の明確化

 

あなたも本書を読んで、海外投資家の視点から見た日本市場の魅力と可能性を理解し、今後の投資戦略に活かしてみませんか?

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3736日目】