「アメリカ経済の何がすごいのか。それは技術革新、イノベーションを次々に産み出す活力です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ドイツ証券副会長兼チーブ・インベストメント・アドバイザーの武者陵司さんが書いた、こちらの書籍です。
武者陵司『結局勝ち続けるアメリカ経済 一人負けする中国経済』(講談社+α 新書)
この本は、大きな転換点を迎えた世界経済が、この先どうなっていくかの見通しについて、著者の武者さんならではの視点で書いたものです。
著者によれば、衰退論に与するのではなく、世界経済はアメリカを主軸にして、この先さらに発展を遂げていくものと見通しています。理由は以下の2点です。
◆ グローバリゼーション
◆ 新産業革命
本書は以下の6部構成から成っています。
1.アメリカと日本に吹く歴史的な順風
2.トランプ大統領でアメリカ経済はこうなる
3.アメリカが獲得した「第七大陸」
4.ドル本位制の最盛期が始まる
5.回復不能な中国経済
6.トランプノミクスの最大受益者は日本
この本の冒頭で著者は、2016年が世界経済の「大きな転換期」となったことを指摘し、6月のイギリスのEU(欧州共同体)離脱、11月のアメリカ大統領選でトランプ大統領誕生を挙げています。
そして、以下のような世界経済の動きを紹介しています。
◆ 企業の儲けが個人に届かない経済
◆ 世界経済を死に至らしめるシステム崩壊
◆ トランプ大統領が掲げる4つの戦略目標(①強いアメリカ、②安全な世界、③強い国内雇用、④不公正の是正)
さらに、アメリカが獲得した「第七大陸」という見方を提示しています。これは、リアル経済圏と全く異なるバーチャル経済圏がどんどん成長していると、述べています。
これは、インターネットを介した新たなビジネスや生活の空間のことであり、「第七大陸」(=サイバー空間)と称しているのです。
こうした流れの中で、第七大陸の大発展が、アメリカのファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を歴史的な高水準にまで押し上げていて、具体的には次のようなことが起こっています。
◆ インターネット情報革命に支えられた空前の企業収益
◆ 世界最強のイノベーションに基づく産業競争力
◆ 低金利かつ潤沢な投資余力(=高貯蓄)
◆ 健全化した財政
◆ 抑制されたインフレ
この本の後半では、ドル高やドル本位制の最盛期、さらに中国経済の崩壊について、そこへ向けての動きや今後の見通しが書かれていて参考になります。
そして本書の結論は、そうした動きを加速させるトランプノミクスの最大の受益者が日本になる、という見方です。
具体的には、日経平均株価の最高値更新、そしてエレクトロニクス復活で、次の3分野が有力だ、と指摘しています。
1.デジタルが機能するために必要なインプット部分としてのセンサー
2.アウトプットとしてのアクチュエーター
3.デジタルの基礎を作る素材、部品、装置
この本の最後では、「主役交代」について説明しています。アメリカや日本での交代の動きは、今後さらに加速していくでしょう。詳細はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
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では、今日もハッピーな1日を