「これからは、一人ひとりが、会社や組織に依存することなく、『自分株式会社』のCEOとして自らのキャリアを切り拓いていくことが求められる時代になります。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1964年富山県生まれ、東京大学法学部卒業、大手化学メーカーとゲーム会社にて海外企業との提携・折衝業務に携わり、PR/コミュニケーションコンサルティング世界最大手の1つフライシュマン・ヒラード日本法人に準創業メンバーとして入社、8年間で200社を担当、さらにデロイト・トーマツグループに参画し、現在は同グループ執行役員の金山亮さんが書いた、こちらの書籍です。
金山亮『自身の価値を最大化する 最強キャリアアップ術 自分広報力』(イースト・プレス)
この本は、あなたが周囲に認められながら自分の価値を発揮して着実に評価を上げ、キャリア成長を実現させるために求められる発想や行動を、「自分広報力」と総称して、その実践方法を解説している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.「自分広報力」が、あらゆるキャリアを成功に導く原動力
2.周囲の役に立つ「ポジショニング(立ち位置)」を見つけよう
3.「ポジショニング」を固め、「自分広報」活動をはじめよう
4.「ポジショニング」の守備範囲を広げてリーダーシップを持とう
5.「自分広報力」は「メッセージ思考」を鍛えて劇的アップ
6.「メッセージ思考」を豊かにすれば、あなたの成長が加速する
7.自分自身の「アスピレーション」の旗を掲げよう
この本の冒頭で著者は、本書瀬紹介する「自分広報力」は次の3つの要素から構成されていると説明しています。
◆ ポジショニング
◆ メッセージ思考
◆ アスピレーション
本書の前半では、「自分広報力が、あらゆるキャリアを成功に導く原動力」をテーマに、以下のポイントを説明しています。
◆「自分広報力」の基礎は、ポジショニング
◆ 相手の課題、関心に対して、自分の価値をどう届けるか
◆「過小評価」を覆す力を持つ
◆「巻き返し」のチャンスはいくらでもある
この本の中盤では「周囲の役に立つポジショニング(立ち位置)を見つけよう」「ポジショニング」を固め、自分広報活動をはじめよう」および「ポジショニングの守備範囲を広げてリーダーシップを持とう」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆「ポジショニング」とは周囲との関係で決まるもの
◆「口1耳9」の対話を通して相手の課題や関心事を見つける
◆「3割増しでほめる」雑談
◆4つの役割モデル:①救済者、②代弁者、③調整者、④開拓者
◆ こまめな発信で「定番」の位置を勝ち取る
◆ まずできることからスタート
◆ チーム全体としてのPDCA
◆「身の丈プラスアルファ」を
◆「フット・イン・ザ・ドア」でスタート
◆「相手方」の本音を引き出す
◆ 3つの布石:①テーマの設定、②推進体制、③リーダーからのサポート
◆ 実際の取り組みと自分広報活動を粘り強く連動
本書の後半では、「自分広報力はメッセージ思考を鍛えて劇的アップ」「メッセージ思考を豊かにすれば、あなたの成長が加速する」および「自分自身のアスピレーションの旗を掲げよう」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 自分株式会社CEOとして、「コミュニケーションは力」と理解する
◆「メッセージ思考」とは、メッセージの組み立てパターン江尾理解する事
◆ 3つのパターン:①将来仮説、②ソリューション、③差別化
◆ プルーフポイントでメッセージを補強
◆「ブリッジング」という万能テクニック
◆ 変化のトレンド
◆ 常識を疑う
◆ 相手が無視できない事実をプルーフポイントに入れる
◆ 差別化ポイントを
◆ いつ、どこで、どのように伝えるか
◆「メッセージ思考」がリーダーへのパスポートへ
◆ 変革施策:①変革の必要性、②一人ひとりに求められる変化、③提供できるサポート
◆ 志のある夢を語る
◆「アスピレーション」の旗を立てる
◆ 地図よりもコンパスを持て
◆ あなたらしい飾らない言葉でアスピレーションを
この本の締めくくりとして著者は、「コミュニケーションを変えて日本をもっと元気に」という著者自身のアスピレーションを書籍として形にした、と述べています。
あなたも本書を読んで、自分の価値を最大化する最強のキャリアアップ術である「自分広報力」を磨いていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3136日目】