「無理なく楽しく続けられる、そして自分を好きになれるヨガ、はじめてみませんか?」と呼びかけ、「14日も経てば、少し違った世界があなたの目の前に広がっていることでしょう。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、インド政府公認ヨガインストラクターとして、雑誌やWEBマガジンでの連載やラジオ番組へのゲスト出演を行う傍ら、日本で働く女性を中心に、ストレス、イライラ、クヨクヨ、体調不良、人間関係の問題を根本から解決するため、インドヨガの哲学や呼吸、瞑想、ポーズなどを、日常で簡単に取り組めるようにカスタマイズして伝える活動をしている栃久保奈々さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
栃久保奈々『インド式壁の乗りこえ方』(自由国民社)
この本は、著者自身の経験を踏まえて、体の悩みはもちろん、それ以上に自分のマインドをどうにかしたい、と思っている方へのヒントになればと思い、日常生活のエッセンスとしてできるインド的しあわせヨガ、そしてその元となっているインド人的思考や文化を伝えるために書かれた書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.13億の価値観がある国
2.ポジティブに生きるコツ
3.心が軽くなる! インド式ヨガ哲学
4.明日、人に話したくなるインドのことわざ
5.今からできる! インド式ヨガメソッド
6.14日間で変わる!「インド式しあわせ思考とヨガ」の効果
この本の冒頭で著者は、「インドでは、一人ひとりが自分の人生に責任を持っている」と述べ、家族の中でもダイバーシティが当たり前だと説明しています。
つまり、様々な制約の中で選択できる「後悔しない楽しい生き方」を一人一人が決めているのです。
インドの特徴としてよく語られる「カースト制度」についても、インドではネガティブな「差別」ではなく、「役割分担」と捉えているそうです。
インド人の優秀さとして、「インド式数学勉強法」や「インド式英語学習」が有名ですが、実は「多様性」と「ポジティブマインド」が最大の武器だ、と解説しています。
続いて、インド人に学ぶ「ポジティブに生きるコツ」として、本書では以下のポイントを挙げています。
◆ 自分の「今」と「心」に素直になる
◆ 人と違うことは、神様からの贈り物
◆ 大切なのは「許せる」こと、小さな迷惑は信頼の証
◆ 時間がかかっても話し合うことに意味がある
この本の中盤では、「インド式ヨガ哲学」、「インドのことわざ」および「インド式ヨガメソッド」について、具体的に紹介・解説しています。インド式ヨガ哲学のポイントは次に通りです。
◆ 紀元前2000年発祥と言われるヨガの歴史
◆ ヨガとは人生を楽しむ技術
◆ ヨガによる心と体の変化がもたらす価値観と人生の変容
◆ ヨガとはするものでなく、生きること
次に、インド人が大事にするオリジナリティと自主性など心の持ち方をあらわす「インドのことわざ」として、以下の言葉を紹介しています。
◆ オウムのように話し、白鳥のように瞑想し、ヤギのように口を動かし、象のようにシャワーをあびる
◆ 天にあるがごとく地にもある
◆ 言葉は棘にも薬にもなる
◆ 物を与えることは、物を受け取ることよりも素晴らしいことだ
◆ 夢は不可能を可能にする
さらに、14のインド式ヨガメソッドを説明しています。主なメソッドは次の通り。
◆ 片鼻呼吸
◆ 大きな関節と筋肉を動かす
◆ 背骨を4方向に動かす
◆ 顔の筋肉(表情筋)を動かす「顔ヨガ」
◆ 心を込めて相手の名前を呼ぶ「開運ヨガ」
◆ 肩回りを柔軟にする「アニマルヨガ」
◆ 心と体の緊張を体感できる「基本のヨガポーズ」
◆ 良いところを30個以上書き出す「スヴァディアーヤ」の成果で夢を叶える
◆ メッタ(=慈悲の瞑想法)で自分にも人にも優しくなれる
◆「後屈ヨガポーズ」でみるみる自信が湧いてくる
本書の後半では、「インド式しあわせ思考とヨガ」の効果として、以下の点を挙げています。
◆ 朝10分の「顔ヨガ」と「ラフターヨガ」で会社が楽しみに
◆ 毎日の瞑想、ヨガ、ラジオ体操で、今の自分に集中
◆ 人と比べないことで毎日が楽になる
◆ 心を込めて挨拶、感謝をすることで、いいことが起こる
またこの本では、各章の最後に「コラム」として、インドに関わる興味深いテーマについて、実際の生活や背景が解説されていて参考になります。
とくに、「インド人と牛」「カレー以外のインドの食べ物」「インド人の結婚」「インド占星術」「ガンジス河について」などは面白い解説でぜひ一読をお薦めします。
あなたも本書を読んで、「折れない心」で逆境に負けず、幸せを感じながら生きるコツが身につく「インド式壁の乗りこえ方」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2449日目】