書評ブログ

『生きる』

「今回、対談させていただいた深田萌絵さん、そして倉田真由美さんは、私が最も好きなタイプの女性だ。」もちろん、恋愛対象として好きということではなく、もっと深いところで、人間として好きなのだ。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1957年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現・JT)に入社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、現在は経済アナリスト、獨協大学経済学部教授で、50年間集めてきたコレクションを展示するB宝館(埼玉県所沢市けやき台2-32-5)が話題の森永卓郎さんが、ITビジネスアナリスト深田萌絵さん、マンガ・エッセイの執筆コメンテーターとして活躍する倉田真由美さんとの対談をもとに書いた、こちらの書籍です。

 

森永卓郎・深田萌絵・倉田真由美『生きる』(かや書房)

 

この本は、「生きること、死ぬこと」すまわち、死生観をテーマに、とても読みやすい、哲学・医療論・宗教論・経済論・社会論となっている書です。

 

本書は以下の11部構成から成っています。

1.僕は戦って死にます

2.森永は10万円のギャラを点滴薬5分の1だと考える

3.「いかに今を楽しむか」を最優先

4.食べさせてあげたいものがいっぱいあった

5.私が行った生前整理

 

6.前向きに生きていると、免疫も上がる

7.痛いの、苦しいの、つらいのは嫌

8.どんどん元気になるガン患者!?

9.尊厳死の法制化をどう考えるか?

10.安楽死の課題

11.余命宣告の不安とうつ

 

この本の冒頭で著者は、森永卓郎さんと倉田真由美さんが、深田萌絵さんを含めた3人の共通点について、以下の点を説明しています。

◆ 本質を見極めるするどい眼力

◆ スタンスがブレることがないこと

◆ 正直であること

◆ 悪意がないこと

 

本書の前半では、「僕は戦って死にます」「森永は10万円のギャラを点滴薬5分の1だと考える」「いかに今を楽しむかを最優先」および「食べさせてあげたいものがいっぱいあった」について以下のポイントを説明しています。

◆ 仕事が生きがいになって免疫力が上がる

◆ 森永卓郎は数千人に1人の珍しいガン患者

◆ やりたいことは全部やり尽くす

◆「いかに今を楽しむか」を最優先して生きる

◆ 好きなものを食べるのが一番

 

この本の中盤では、「私が行った生前整理」「前向きに生きていると、免疫も上がる」および「痛いの、苦しいの、つらいのは嫌」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 家族の負担を減らすには、まず身辺整理

◆ 預金口座、人間関係の整理

◆ 免疫の3割は前向きな心、やる気

◆ 治療は試してみて、向かないと思ったら即やめる

◆ 延命治療はやらない

 

本書の後半では、「どんどん元気になるガン患者!?」「尊厳死の法制化をどう考えるか?」「安楽死の課題」および「余命宣告の不安とうつ」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 太く濃く生きるのがいい

◆ 延命治療も葬式も、生きている間に決める

◆ 尊厳死はいいが、安楽死は賛成しない

◆ 高齢者、障害者、LGPTはいかないという極論を言う可能性

 

この本の締めくくりとして著者の深田萌絵さんは、「本書を手にした人に望むこと。それは、いつでも前向きな森永先生やくらたまさんの姿勢を参考にしていただきたいということ。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「生きること」の意味を改めて考えてみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3610日目】